~せんくら 5~
これぞ音楽祭という 強烈な7人のピアニストの競演のあとは…
『仙台フィルが奏でる 祖国の愛』
17時15分~
イズミティ21 大ホール
指揮:現田 茂夫
仙台フィルハーモニー管弦楽団
🎵ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調『新世界』
🎵スメタナ:『モルダウ』
新世界はオーソドックスな落ち着いた演奏。ちょっぴりティンパニの竹内さん、張り切り過ぎの感じもしましたが、弦楽群も渋い音色で良く鳴っていました。主旋律をしっかり描いていくスタイル。
第3楽章のトリオはじっくり歌わせていました。フレーズを長めにアクセント控えめに…
今流行りの リズム主導のスタイルと一線を画す演奏は、落ち着けました。
『モルダウ』はさらにそのスタイルが徹底。
有名な主題の緩やかで美しいこと。そこで私の頭をよぎったのは さだまさし。一歩踏み越えると演歌になりそう。でも今日は中学校で歌う「モルダウの流れ」でとどまりました。と、イマイチっぽく書きましたが、美しさは格別。中間部のヴァイオリンの繊細な響きは素晴らしかったです。
そのあと、再び地下鉄で青年文化センターへ。
『ロシアの妖精 メジューエワの月の光 亜麻色の髪の乙女』
19時15分~
青年文化センター パフォーマンス広場
ピアノ:イリーナ・メジューエワ
C.Debussyプログラム
🎵C.Debussy:版画~「塔」「グラナダの夕べ」「雨の庭」
『月の光』
🎵C.Debussy:2つのアラベスク~第1番
🎵C.Debussy:前奏曲集~「野を渡る風」「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺」「荒れ地」「花火」
C.Debussyは普段聴かないので真剣勝負。
版画は初めて聴くって感じで、新鮮。
C.Debussyのカラフルな色のパレットに、フワフワ。
「月の光」は ホールの残響を生かしたスローテンポ。実に美しい。先程のムソルグスキーとはまったく逆。
有名な「アラベスク」は輪郭をはっきりさせた、軽快な演奏。私的にはもっとゆっくりが好みかな。前奏曲では 有名な 「亜麻色… 」も軽快。
「沈める寺」の豊かな響きの万華鏡は美しく、「花火」の輝きは、ピアノの性能の極限まで突き詰めたかのような鮮やかさが素敵でした。
今日はこれでおしまい。
素敵な音楽会に感謝。総額7000円で楽しみました。
これから仙台のアーケード街で、お友達3人と 真面目に飲んで、反省会。