鎌倉芸術館ゾリスデン 新春コンサート:鎌倉芸術館 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~新年らしく なく~

風が冷たかったけど 真っ白な富士山がきれいな今日。

鎌倉芸術館ゾリスデン 新春コンサート 

15時~
鎌倉芸術館


年に2回、徳永二男さんが中心に 在京のソリスト級が集まった豪華な合奏団です。

今日のプログラムはちょっぴり地味。

最初は
🎵モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
編成は4-4-2-2-1。
まずは徳永さんがコンマス。速いテンポで颯爽と、なんですが、ビブラートが激しく、古いカセットテープがのびてしまったような揺れを感じて気持ち悪い。第2楽章は落ち着きましたが,第3楽章も速いテンポでビブラートバリバリでした。
古楽器慣れの私だからでしょう。20年前なら艶やかな演奏、なんて言ってたかもしれません。

次は
🎵グリーグ:2つの悲しい旋律
第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが総チェンジ。こちらの組のコンマスは藤原 浜雄さん。
今度は合奏なのに コンマスの強い音が耳につく。
私の好きな『過ぎし春』は、まったりまとまった音色が好みだったので、ちょっぴり残念。

前半最後は
🎵武満 徹:弦楽のためのレクィエム
めちゃめちゃ暗い曲。
小型の弦楽合奏なので 重さが取れて、ちょっぴり聴ける。
チェロの古川展生さんが素晴らしいソロを聴かせてくれました。
拍手がやたら小さかったのは曲のせいでしょう。

休憩後は
🎵タルティーニ:ヴァイオリンソナタ ト短調『悪魔のトリル』
ヴァイオリン:小林 美樹
伴奏:弦楽合奏
とってもしっとりと変身。
重音奏法を駆使した技巧的な曲。華やかなバロック音楽が素敵でした。

ここでヴァイオリンのグループチェンジ。徳永さんがコンマス。
🎵ベートーヴェン-マーラー編曲:弦楽四重奏曲11番 ヘ短調『セリオーソ』
またまた明るさとは対極の、緊迫感溢れる曲。こちらも弦楽合奏版になって 響きが丸くなって 耳に優しい。
ちょっぴり暖かい演奏が良かったです。

アンコールは
🎵クライスラー:愛の喜び
ソロは 後ろで弾いていた、礒 絵理子さんを徳永さんが紹介。ちなみにタルティーニを弾いた小林さんも、後ろの席でした。
礒さんのクライスラーは輪郭のはっきりした、そして明快なルバートの、楷書的な演奏。

新春にしては重すぎるようなプログラムの演奏会でした。案の定、空席がいつもより多めだったのが残念でした。