~晴れる哉~
冬晴れの冷たい空気になってきた今日は、午後からのんびり。歩いて5分かからない掃部山公園まで。
第45回クリスマス音楽会『メサイア』
14時30分~
神奈川県立音楽堂
指揮:小泉 ひろし
ソプラノ:西 由起子
カウンターテナー:上杉 清仁
テノール:中嶋 克彦
バリトン: 青山 貴
合唱:神奈川県合唱連盟
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
🎵ヘンデル『メサイア』全曲
元々は12月の平日の18時半から無料で行っていた演奏会。山田一雄先生指揮の神奈川フィルで昭和30年代後半から開始され、山田一雄先生が亡くなられてからは、小泉ひろしさんが引き継ぎ、この10余年は 入場料を1000円、指定席として行われている、横浜市民には馴染みの年末公演。
小学生の頃から行っていた私もこの頃はご無沙汰。山田一雄先生が亡くなられた年に行って以来 19年ぶり。
当時はカットをかなり入れて、全曲を2時間にまとめていたので、今日もカットがあると思いきや、完全全曲。休憩を入れて ちょうど3時間。
オケは第1ヴァイオリンが6人でしたが、多くの箇所で3人に刈り込み、室内楽的な響きが工夫されていました。
それに対して合唱はひな壇満杯。
男声は最後部1列。およそ70人。
女声はその前に3列と半分。およそ 250人 というアンバランス。
神奈川の合唱団の 忘年会的性格もあるので 仕方ないかも。
序曲と第2部の1曲では、シンコペーションのリズムを古楽器風の鋭角的に描くも、テンポが追いつかず、音の後半が揃わないのに加えて、次の音まで繋がらず 隙間だらけ。指揮者の背伸びし過ぎた感じが出てしまいました。
しかし 他の曲での古楽器風ではなく、流れるように歌う表現は、美しい。無理せずに自分のスタイルで通してほしかったかも。
指揮者のの小泉さん、音楽堂のメサイアはきっと20回目のはずですが、譜面台を置かず 暗譜で振っておりました。合唱団が寄せ集めのアマチュアなのに、なかなか。
合唱はアンバランスさを さほど感じさせない、女声を抑えた感じ。ホールに優しく響いていたのは見事。ただ男声が1声部になると、並び方の関係もあり、音がバラバラになり、ハラハラするのは仕方のないことかも。男声は1人をのぞき私より年上ばかりでしたから。
今回、久しぶりにこの演奏会に行ったのは、アルトがカウンターテナーだったから。
そしてソロで驚いたのは、ABAの形式の(ダ・カーポ)アリアで、後半のAの部分で、4人がみな かなりの装飾を加えて歌っていたこと。上杉さんなどは 最初から同じフレーズを繰り返すところで しっかりと装飾を入れたりと、かなり積極的だったのがとても良かったです。
そして のんびり気楽に聴いていた最後の最後に素晴らしい瞬間が。
最終曲、アーメンコーラスの最後から4小節前のフェルマータつきの全休符。そこでなんと チェンバロがソロで下降のアルペジオを2回。光が天から降ってきたような素晴らしい効果がありました。今日はこれを聴けただけで満足。
19年の歳月は大きく、アンコールが無くなり、ハレルヤコーラスで誰も立たなかったことも…
なので ちょっぴり寂しい帰宅となりました。
家に着いたら
18時~ BS2で「名曲探偵アマデウス」
なんと今日は『メサイア』。 見た瞬間 思い出しました。使われた演奏が、昨年12月19日 ミューザ川崎で聴いた公演でした。
詳細は↓
https://ameblo.jp/repun-berg/entry-12593527660.html
今日はメサイアの1日でした。
今年はなんと、メサイア<第九 という メサイア大好きな私には有り得ない状況。もう1回 メサイア行きたいなぁ~
24日に半休取れれば、京都まで 同志社メサイア 行くゾー。