東京交響楽団 第60回名曲シリーズ:ミューザ川崎シンフォニーホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~フランス一色~

ハロウィンの今日。図書館に寄ってから向かったのは 川崎。
今日はハロウィンのパレードがあるハズ…と思いきや、昨日の台風の影響でパレードが中止。規模を縮小して行われる模様。毎年 気合いの入った仮装が見られるだけに、ちょっぴり残念。それでもチネチッタの周りで実施で、参加者 見物人でめちゃ混みでした。
その後 ミューザ川崎に移動。


東京交響楽団 第60回名曲シリーズ

14時~
ミューザ川崎シンフォニーホール

東京交響楽団
指揮:パスカル・ヴェロ


私が仙台フィル定期会員時代に素晴らしい演奏を聴かせてくれた ヴェロさん。
彼のフランス音楽は絶品。

前半は
🎵ベルリオーズ:『海賊』序曲
今から30年以上前に良く聴いていた曲。
久しぶりに聴きましたが、実演だと細かい動きが良くわかって面白い。
ベルリオーズらしく、明るく 時に大胆な音色が出てくるのがユニーク。

🎵G.Bizet:交響曲 ハ長調
今回の目的の曲。
メリハリのある快活な演奏は、ちょっぴりざらついた弦楽器の音でも上手く合致。
第1楽章の反復後の冒頭部分を 大胆にピアノにするなど、積極的アプローチにも目を見張る。
第2楽章はオーボエソロが美しいのですが、第1オーボエから第2オーボエに受け継ぐところで、2つのオーボエの音色が全く異なっていたのに、ビックリ。管楽器の美しい響きが印象的。
第3楽章のトリオでは、あえてバルカン風の音を求めることなく、正統的 真っ向勝負。
第4楽章も走ることなく、軽快にまとめ上げ、曲の本質をそのままに紹介したって感じ。
好感のもてる 素晴らしい演奏でした。

後半は歌が入ったプログラム。
 テノール:ジル・ラゴン 
🎵G.Bizet:歌劇『カルメン』から
前奏曲
花の歌
前奏曲のハイテンションな演奏は、仙台でこの中途半端な組曲を 立派な管弦楽曲として聴かせてくれたことを思い出してしまいました。
花の歌は甘い声で切々と…
これぞフランスって感じ。

次は
🎵マスネ:歌劇『ウェルテル』から
前奏曲
夢かうつつか
なぜ我を目覚めさせるのか
もやもやってしたフランスオペラを、気持ち良く聴くことができました。

そして
🎵ベルリオーズ:歌劇『ファウストの劫罰』
古びた冬は春に道をゆずり
だが田園をいろどるのは戦いの雄叫びなのだ
ハンガリー行進曲
自然への祈り
鬼火のメヌエット
オーケストラ曲2曲をはさんだ構成。
独特の雰囲気を持った作品。
最初の曲の自然描写が美しく、あまり聴く機会は無いですが、ゆっくり全曲を味わってみたくなりました。
有名な行進曲は、ボリュームは最大限に派手でしたが、テンポとバランスは崩すことのない しっかりまとめた好演でした。

最後は
🎵サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』
バッカナール
オーボエのエキゾチックなソロが光りました。

やっぱりヴェロさんの演奏は、爽やかで最高です。