オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪公演:ザ・シンフォニーホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~トラ虎トラの運命は~

井上道義 新音楽監督就任記念
オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

ザ・シンフォニーホール
14時~


オーケストラ・アンサンブル金沢の大阪定期に行ってきました。
指揮は 故 岩城宏之さんに代わって音楽監督に就いた井上道義さん。

プログラムは まず、箏の合奏つきで 
🎵宮城道雄の『春の海』


そのあとは、オーケストラで
🎵F.J.Haydn:交響曲第30番 ハ長調『アレルヤ』
🎵W.A.Mozart:交響曲第25番 ト短調 K.183
🎵ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67『運命』
の 計4曲。

箏の大合奏に唖然とするなか、お正月の定番、春の海がオーケストラの伴奏で演奏。池辺晋一郎編曲で 打楽器の扱いがユニークでした。

F.J.Haydnはスコア持参。速めのテンポでスラーを多めにとって滑らかながら、楽器間の対比を明確に打ち出したピリオド的表情。
第3楽章では、ソロのフルートに、合奏のチェロパートをソロにして絡ませるなど、譜読みの深さに感心しました。ただ ソロパートは楽譜通り。

W.A.Mozartも同様のアプローチ。厳しい表情を突きつけてきました。鋭角的に楽器を対比させる様。ところが ト短調だぁ~、と気合いの演奏と思いきや、長調楽章では なんと優しい表情に。ビブラートを少なめにして、楽器の地の音が粗めの響きは、まるで古楽器の音。

それに対し ベートーヴェンはオーソドックスなもの。速めの元気な演奏で、楽器ごとの会話も見えましたが、全体的には心地よい流れに乗って、満たされました。

今日はP席で聴いたので、運命のコントラファゴットが バッチリ聞こえました。
そして 井上さんの表情もはっきり。

アンコールはサブタイトルがヒント!
最初 何か聞いたようなフレーズだなぁ~ と思うや、次にきたのが メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のソロパート。口が開いた状態の中で、オケが弾きはじめたのが『それ』。もう あっという間に会場は手拍子となり、隣のおばちゃんは歌ってるし… 
井上さんは指揮台の上で、打ったり 守ったり… パフォーマンス満載。

運命~ベートーヴェンは どこかに 消えてました。
楽しかったです!  古関 裕而に痺れました!

今夜は京都のサウナでお泊まり。関西によくある電気風呂に入ってきました。痺れました~!