スーパーベーシスト TAIJI | NAOYA works

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まだ信じられないが、ご冥福をお祈りして、ここに彼の偉大さを俺が語り継ぐ。

ベーシスト TAIJI
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XJAPANがまだXだった頃、メジャーデビュー前からのベーシストがTAIJIだった。

俺が最初に彼を知ったのがXがデビューする直前の頃。
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衝撃的にも程があるくらいのかっこよさ!なんじゃーこりゃー!と叫んだくらいだ。
今の時代、彼らよりカッコイイ人は存在しないと俺は思っている。誰がなんと言おうとX以上のやつはいない。俺は断言する。


そんな「神」なやつの一人がTAIJIだ。
とにかく並外れのテクニック、抜群のかっこよさ、独特のファッションセンス、クールでニヒルな雰囲気は、俺達の「ベーシスト」という概念を覆した。

元々ギタリストの彼は、ライトハンド・早引きなどギターで使うテクニックをこれでもかというくらいベースに活かしていた。普通ならありえない事。

更に、ハンマリング、タッピング、サムピング&プル、チョッパー、次から次へと高度なテクニックを惜しみなく使い、誰も真似出来ないベーシストでした。

俺もバンドメンバーもみんな憧れて、尊敬してました。

亡くなった一番の親友もTAIJIが大好きで、TAIJI以外の人はベーシストとして認めなかったくらいだった。


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ライブでも、そのパフォーマンスは桁外れだ。
彼が作るベースのフレーズはなかなか弾けたもんじゃない。コピーするのも一苦労だ。

それを涼しい顔して走りながら、回りながら弾く彼こそスーパーテクニックの持ち主だ。
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回って走って、そしてニヤッと笑うニヒルな渋さは彼独特の色気だ。


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Xの曲の中でもTAIJIは主にインストの曲を手掛ける事が多く、彼が作る曲はベースラインがやはり独特で、思わずベースを弾きたい!と思える音作りだった。
彼の音作りは、バンドや曲に、コクとスパイスを利かす・・・そんな「旨み」があった。



今でも毎日ベースを触ると彼が作った曲のフレーズを弾いてみるが、毎日やってもまだ出来ない。俺も結構弾ける方だが、彼は別格。どうやって弾いてるかわからない程のテクニシャンだ。



ただ、彼は昔から過激で暴力的な面も多く、否定的な人もいるだろうが、だからこそロックなんだ。

酒を飲んで暴れたり、無免許でハーレーを運転したり。
それがいいとは言わないが、そういうロックな魂が最高なんだ。

今の時代、誰も何もしない。
打たれたくないから出ない。
答えがわからないと動かない、挑戦しない。
ナンバーワンどころかオンリーワンにもなろうとしない。
皆と一緒を好み、ぬるま湯にしか浸からない。
無茶が出来ない、羽目を外せない。

無茶な中から学ぶ事が多い気がするのに。


今は音楽シーンに「男らしさ」がない。

歌手・アーティスト・ミュージシャン・グループ・・・

どれも男らしさのかけらもない・・・。

なでしこJAPANの方が男らしいくらいだ。




TAIJIはとにかく「男」だった。

男が惚れる男であり、男に男を気づかせる、そんな人だった。


「メジャーシーンに殴り込みをかける」

Xがこう唱えた事は現実となり、彼らの登場に日本の音楽に衝撃が走った。

1987年、CBSソニーのオーディションに出場したXは、審査員の冷たい視線と冷めた空気感の会場でこう放った。「おい!オメーら!場違いだった言いてんだろ!?オーディションとかどうでもいいんだよ!オレらのやり方でライブをやらせてもらうからよ、たまにはおい、オメーらもブチ切れて見ろよ!いいかオラー!」


結果「こんなの音楽ではない。審査対象外だ。」と門前払いをした審査委員の予想通りにはならず、Xは日本を、時代を、人を動かし、社会現象となった。

この国を動かし、一国の主である、元総理大臣:小泉純一郎までをもファンにさせ、天皇の前で楽曲を披露するアーティストへと上り詰め、今なお世界のナンバー1に君臨し続ける。


その基礎を作った一人がTAIJIでもあるんだ。

その凄さは、今人気のローマ字と数字のアイドルグループなど比にならないくらいだ。


今でこそ色んな事が受け入れられるが、当時は、男がメイクする・男が髪を伸ばす・髪を染める・日本人が英語で歌う・過激な事をする・皮製の洋服を着るなど、今当たり前のほとんどの事がタブーとされていた時代。

そんな事をしようものなら、狂ってる・バカだ・頭がおかしいから近づくな。こう呼ばれた時代だ。


テレビ局やラジオ局はこぞってXを取材した。

担当ディレクターなどは、嫌々仕事で取材したり、バカにして見下してインタビューしていたのに、その魅力に引き込まれファンになっていった・・・なんて良く聞く話だ。


そのXを築いてきたベーシストTAIJI。


Xを脱退後はラウドネスやD・T・Rで活動をしていた。

そして現在のX JAPANのベーシストであるHEATHは、TAIJIのフレーズを簡略化して弾くことがある。

チョッパーをせずダウンピッキングで弾いているのだ。

プロでも弾けないフレーズを生み出す。それほど凄いのがTAIJIなんだ。


このXをまた復活させよう!

そんな話だって出ていたみたいだ。

ニュースによると婚約者もいて、ホームレス同然の生活をして苦しい時期もあったそうだ。

かっこいいじゃないか。ロックだぜ。


後にも先にも、こんなに凄い人はもう出てこない。


そんな彼を俺は一生尊敬する。



いつの時代もスーパーヒーローは人生の幕を閉じるのが早い。

そして自ら幕を降ろす。



それが運命かも知れないが、それにしても悲しい。




Xが作り上げたこの時代はみんな激情に流され、悶えていた。
俺は今もそうだ。

自分の曲は自分で作詞し作曲し、自分が使う衣装は自分でデザインし、自分の楽器までも自分でデザインし。そして自分で演奏する。そうする事で、心に眠る爆発的な感情を表現する事の素晴らしさを教えてくれたのがXでありTAIJIでもあった。

偉大な人から逝くなんて。
hideに次いでTAIJIかよ。
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今頃天国で酒飲んで暴れてるだろうな。

仲良しのhideと曲でも作ってるのかな・・・






本音を言えば・・・




このアホほど腐った時代を、貴方達と共にブッ壊したかった・・・











TAIJIよ永遠なれ。


hideよ永遠なれ。



そして・・・

WE ARE X !







いつか俺が天国に行った時に、天国も地獄もこの世もあの世も地球も全てブッ壊してやろうぜ!



誰も超えることが出来ない世界一かっこいいスーパーベーシストTAIJIへ


永遠の愛を捧ぐ・・・


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TAIJIの魂と音を受け継ぐ事をここに誓います。

アーティスト:NAOYAより