先日大阪勤務をしておりましたら、ブログのファンですという患者さんにお会いすることができまして、最近鉄道シリーズ書いてないけど、あれ好きなんて書いてください、ほらこないだ東海道新幹線止まったし、というようなことを言われまして、そういえば最近書いてないなと思い立ちまして重い腰を上げることにしました。

 

東京大阪間の移動のシェアは、鉄道は1日250本でシェア86%、飛行機は1日98便で14%ということになっています。意外と飛行機多いなって思いますが、東京側は成田と羽田、大阪側も伊丹と関空があるのでそのくらいはあるのかも。飛行機は慣れちゃえば飛んでる時間も少ないのでラクですが、新幹線より時間が不正確だし、保安検査場の混み具合も読めない、あるいは飛行機は急な時間変更(便変更)への柔軟性が乏しいことから、新幹線のほうがよい面もあります。

 

それにしても先日、急に東海道新幹線が1日止まったのには参りました。

一応新幹線や駅には色々な備蓄はありますが、災害に備える意味では新幹線に乗る際は、ぜひ、「N700S」系に乗るようにしましょう。

 

東海道新幹線には、N700A、N700A、N700Sの3種類の車種が走っています。昔は700、N700も走っていましたが今は引退もしくは改造となり上記3種類となっています。え、全部N700で同じじゃないの、と思った方は素人です。N700Aは、もともとN700だったのを改造してN700A化したもので、N700AはもともとAとして新作として作られたものです。

 

 

N700Sは座席やサスペンションなどの改良で乗り心地も向上し、騒音も少なく、普通車にも窓際だけでなく全座席でコンセント設置がつくなどもあるのですが、なんといってもN700Sの目玉はバッテリー走行システムです。停電しても一定距離を走ることができたり、そして停電時でもトイレが使用できるというものです。新幹線や飛行機で移動するのに、とりあえず予備の水分とモバイルバッテリーを持参するのは基本(だと筆者は思っている、夏場は扇風機も)ですがトイレだけはどうにもならない。今は、EX予約という新幹線のモバイル予約アプリで、その新幹線が「S」かどうかを確認して予約することができますので、私は自分が乗りたい電車の前後にSがあればできるだけSを選択するようにしています。

 

ちなみに、バッテリー走行システムは横須賀線の新型車両にも搭載されています(E235系)。山手線も同系列の列車が走っていますが、残念ながら山手線は対象外。よく電車が止まった時になかなか客を線路に降ろして歩かせないと文句を言う方がおられますが、周囲に走っている電車がおらず全部止まっていることや線路上の安全確認、そして1人でも線路上に降りたら全員がちゃんと目的地に着いて線路内には誰もいないか等確認することが多いため、安易に線路を歩かせると事故や運転再開の遅れのリスクになってしまうため、鉄道会社としても準備に時間を要するのです。その点、バッテリ走行システムがあれば停電しても隣の駅まで電車ごと行けるので、こうしたデメリットを克服できるわけです。

 

首都圏主要路線で一番古いのは東海道線のE231系(ドアの内側が銀色で、ドアのガラス窓の角が丸く、行先表示が赤と緑の表示のもの、ちなみにE233系はドアの内側が白く、ドアのガラス窓の角が角ばっていて、行先表示がフルカラー)ですが、一時期はE235系への置き換えへの噂もあったのですが最近の半導体不足の影響もあってもう少し使うことになるのではとの噂です。

 

中央線快速のE233系も、まもなく車齢が25年近くとなり、グリーン車導入に際してE235系で置き換えた上でグリーン車を導入するのかと思いきや、今の車両にそのままE233系グリーン車を新造して差し込むようですし、南北線も車齢20年前後の9000系6両編成を8両化するにあたり、2両を新造してそのまま差し込んだ(車齢が20年近く違う電車が混在している)りと混沌としている。

 

もっとも山手線も、もともとE231系だった時代に1両が6扉車だったのですが、ホームドアを設置するにあたり6扉車を4扉車にするために1両を新造したのですが、それがまだ新しかったため、E235系を導入する際に新しく作った1両だけを塗りなおして改造してE235化してつないじゃったみたいなことがあります。よく見ると天井雨どいの形などが違います。

 

 

さて脱線が激しくなってきましたので、今日はこのあたりで。