めっちゃおさぼりな更新頻度となってしまいましたが、患者さんから「楽しみにしてます!」「先生の言い回し大好きです!」などと言われ、これは、暗にさっさと更新せいということだなと思い立ったはいいのですが、もう今まで色々書いてきちゃったので、ネタ切れなんですよね。昔の記事なんて皆さん覚えてないでしょうから、二番煎じ三番煎じでもいいんでしょうけど、変なプライドが邪魔するのよねそういうの。

 

と、聞き苦しい言い訳はこのくらいにして、本題に。

 

今年もあと2週間となりました。まだインフルエンザや呼吸器感染症も流行っているとは言え、今年こそ実家に帰省しよう、どこかにおでかけしようという方も多いのではないでしょうか。

 

一方で、年末年始に腰を据えて治療をしたいという方もたくさんおられます。そこで、年末年始の治療において、よくある質問をまとめてみました。なお当院は12月31日~1月3日が休診です。

 

1)本当は今月治療したいが、ちょうど年始に採卵目標が来そう

 無理をする必要はありませんが、この場合は、「遅延法」がお勧めです。月経中に一度ご来院いただきまして、セトロタイドやレルミナといったアンタゴニスト製剤を1週間程度適切に使うと、デメリットなく月経中の状態を引き延ばすことができます。月経中の来院から1週間後にクロミッドやHMGを開始すれば、採卵目標ごと1週間後ろにずらすことができます。

 

2)月経が年末年始に来そう

 リプロ東京では、採卵周期開始は月経2~5日、移植周期開始は月経3~5日としておりますが、実際には採卵周期開始の場合は月経初日あるいは6日目、移植周期開始は月経2日目や6日目でも大丈夫なケースもあります。月経周期が短い場合(26日以下)は早めに、月経周期が長い場合(30日以上)は遅めに来ていただくとよいかも知れません。まず一度来院して、エコーと採血で状態の確認をさせていただくのがよいと思います。

 

3)12月30日に採卵を予定していたが、卵胞発育的に年内に間に合うか心配

 できるだけ予定通りに採卵できるよう調節していきますが、それでも予想外に発育が早い・遅いというのは常にあります。年末年始に限らず、「ここから先は旅行に行く」「ここ過ぎると来院困難」といったデッドラインがある可能性は常にあります。

 こうした場合、内服や注射を増やす、トリガー当日にも内服や注射を使用する、通常はシングルトリガーだがダブルトリガーにしてみる等、日程を調節する手段は色々あります。世の中的には、毎週日曜日採卵していませんとか、昔は月・水・金しか採卵していない総合病院などもたくさんありましたが、こうした工夫でうまく採卵できることが多いです。

 ご心配な場合は周期をあらためてもよいのですが、1周期ムダにするのもちょっと、と思われる方も多いと思います。やりようはありますので、年末年始採卵ご希望の場合はぜひご相談ください。

 

4)採卵、移植の最終日、採卵日

 当院では12月30日まで採卵・移植可能、1月4日から採卵・移植可能です。リプロのラボは年末年始も元気に稼働予定です!

 

その他、何かご質問がありましたら、メッセージかコメント欄でお寄せください。答えられる範囲でお答えいたします(申し訳ございませんが、個別の医療相談はご容赦ください)。