これは公式ブログなので、政治と宗教の話は書かないことにしていますが、まあ少子化政策についての妄想くらいなら書いてもいいだろうということで。

 

9兆円もの追加国債を発行してまで行う17兆円の経済対策。まあ感想は色々ありますけど敢えてあれこれコメントはしませんが、これに対して、「異次元の少子化対策」の予算は3兆円。頑張ったんでしょうけど、もっとできるんでは、と思ってしまいます。

 

ということで、絵空事ですが、もし17兆円が満額、文字通り異次元の少子化対策にあてられたら、どんなことができるかなって妄想してみました。あくまでもシミュレーションですのでご了承ください。

 

 

そういえば以前、どこぞの政治家が、3人目以降を産んだら1000万円給付、みたいな少子化対策を言い出したことがあって、これをすると、どのくらいお金かかるでしょうか。

 

少し前のデータですが、2017年の出生数100万人のうち第3子以降は16万人くらいいるみたいです(参考までに、体外受精による不妊治療で生まれた赤ちゃんは7万人弱)。2022年の出生数はざっと77.7万人くらいなので、割合をそのまま当てはめて第3子以降が約12.4万人だとして、第1子と第2子の合計数は約65.3万人です。子供の2割が1人っ子と言われているので、1人っ子は77.7×0.2=15.5万人。つまり、第1子は40.4万人、第2子が24.9万人、第3子以降は12.4万人いる計算となり、子供がいる家庭のうち3.3家庭に1家庭は子供が3人以上いる計算になります。多分。計算違ってたら誰かこっそりメッセージで教えてください。

 

ここで、第3子以降を生んだ12.4万人に対して本当に1000万円配った場合の予算は1年で1.24兆円です。17兆円あれば、「3人目以降を産んだら1000万円給付」が14年近く実施できてしまいます。第3子が2倍まで急増したとしても7年は予算が持ちます。

 

実際には、会社側は育休増えて大変とか、お金目的で妊娠しても虐待するんじゃないかとか、3人目以降ばかり不公平だとか、ほかにかけるところあるだろうとか、問題はありすぎるほどあるので、実際にこんな法案が通るとは思えませんが、長い目で見て今の少子化って危機水準をとっくに通り過ぎていて公平とか不公平とか言ってる場合ではないので、「とりあえず17兆円あって一点集中でお金使えばこんなインパクトあることもできるよ」と妄想を膨らませてみただけですので、そのあたりはご了承ください。

 

 

昔は小さな女の子が「将来の夢はお嫁さん」なんて言ってたものですが今はそんな時代でもない、大切なことではあるけど性教育と言う名のもと避妊に偏った教育が行われ、若いうちに妊娠について考えることの大切さが教育現場で語られ始めたのはごく最近のこと、娯楽も増え女性の社会進出も進んで、そもそも若いうちに結婚しようなんていう機運は昔とはくらべものにならないくらい風前の灯火、腰かけ程度に会社に勤めてしばらくお茶出ししてそのうち寿退職だなんていつの時代の話やら、以前はなかなか結婚しない男性にたいしてお見合い制度が機能していたようですが、今時お見合いなんてほとんど聞かず、結婚年齢はどんどん上昇し未婚率も上昇、さらに男性の草食化とか経済状況とか色々な他の問題もあり、昔はよかったなんて全然思わないけど、こういう時代の流れがある以上、ある程度少子化が進むのは自然の流れです。これに抗って子供を増やすのって、相当なインパクトないとうまくいかないと思うんですよね。

 

不妊治療は、助成や予算がなくても治療する人はするし、治療しても妊娠しない人もいるので、ある程度少子化対策に貢献していることは間違いないものの、回数制限や年齢制限を撤廃して予算かければ少子化対策になるかという観点では、コスパ的に今くらいがバランスいいよね、という試算なんだと思います。しかし、少子化対策だけではなく社会保障的な意味合いも強く、子供が欲しい人がいて、でも治療が必要なら社会として応援したいよね、という観点では、もう少し予算を振り分けて欲しいなとも思います。


これからも子供が欲しいご夫婦へ全力で貢献していきたいなという思いを新たにしました。