こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。
 
今回はタイトルのような心情について考えてみたいと思います。
 
「私が妊娠しなければ彼(夫・パートナー)はお父さんになれないので、今の状況が大変申し訳ない。あんなに優しい人だから良いお父さんになれるのに。彼が私以外の人と結婚していたらとっくにお父さんになり、幸せだったのではないか。なんだったら今からでも離婚して若い女性と再婚したら彼はお父さんになれるのではないか。」と語られる方は少なくありません。
 
しかし実際に、そのように考えている男性はあまりいないと思います。むしろ女性がそのように考えていると知ったら、びっくりされることが想像されます。


そもそも子供を産んでもらうために結婚しましたという男性は稀有です。そもそも男女が人生を共にしているということは、子供を産んで育てるという目的の為だけではないはずです。妊娠を目指して日々を過ごしていると、どうしても妊娠に対して近視眼的になってしまいますが、たまに少し距離をおいて毎日の生活を見直してみることもお勧めします。一緒に暮らし始めた頃は、この人と楽しい生活をしたい、二人で幸せになりたいと思う気持ちが占める割合がもっと大きかったのではと思います。
 
女性の価値は、妊娠・出産によってだけ判断されるものではないですよね。自信を失う必要も、申し訳ないと元気をなくす必要もないのです。妊娠しないと幸せがやってこない、ということもないのですよね。この基本を忘れず、治療中も二人で楽しい日々をぜひ探してみてください。
 
心理カウンセリングは木曜日と土曜日の実施となりました。今まで平日は時間が取れなかったという方も、土曜日にご利用いただけます。アプリからご予約できます。気持ちの持って行きように困っていらっしゃる方、お待ちしております。