こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。
公式ブログで「流産」についての連載がありましたが、カウンセリングでも流産がテーマになることは少なくないと思います。
待ちに待った妊娠のあとに信じたくない悲しい現実、天国から地獄という表現も良くお聞きします。
自分のこととは思えないけど現実のようだし、自らの行動を振り返って色々な思いを巡らせてしまったり、心のなかは複雑になります。
「何かの間違いではないか」
「何か赤ちゃんにとってよくないことをしてしまったのではないか、コーヒー飲んだから?」
「あの時、流産になるかもしれないという気持ちがよぎったのが、赤ちゃんに伝わってしまったのではないか」
「陽性判定が出ても流産が心配だったので、あまり喜んであげなかったのがいけなかったのではないか、もっと喜んであげればよかった」
そうではないと頭では分かっていてもぐるぐる考えてしまいますよね。他の人のブログも検索して共通点を探そうとしてしまいがちです。しかし、一人一人状況は異なります。
悲しい時は十分に悲しんでください。落ち込んだって良いと思います。泣きたい時は思う存分泣きましょう。それくらい悲しいことだと思います。あなたの心が十分悲しんだら、気持ちはまた上向いてきます。
時間も必要です。心はスイッチで切り替えられるものではないのですよね。
パートナーの皆様もご心配だとは思いますが、悲しい時は悲しむという心の作業が必要なので、少し隣で見守ってください。
(1ヶ月ほど経っても状況が変わらない場合は、医療機関を受診されることをお勧めします。)
そして時期を見て医師と相談し、適切なタイミングに適切な検査を受けていただきたいと思います。