12月になり、朝晩冷え込む日も増えてきました。

 

「師走(しわす)」とは、12月になると法事が増えて僧が東西を走り回るから、なんていう俗説もあるようですが、年が果てるという意味での「年果つ(としはつ)」が「しわす」に変化したのではないかという説もあります。

 

医師は12月は忙しいのでしょうか。慢性疾患は〇カ月に1回、産科外来でも1・2・4週間に1回など通院回数が決まっているものは、夏休み、冬休み(年末年始)の前後はたいてい混みあいますが、曜日と医師が固定されていることが多いので、暦によって影響を受けやすい曜日とあまり受けない曜日があったりしますが、当直をしない限り年末年始は意外と忙しくありません。

 

とは言え、筆者も若かりし頃(今も気持ちは若いけど)、年末年始に産科当直で泊まり込みはよくしたものであり、年末年始に当直して、病院で患者さんや看護師さんと新年迎えた思い出はたくさんあります。1年だけですが、雪深い山の中の町立病院で、半径30キロ以内に医師は自分だけみたいな状態で全科当直をしたこともありました。手に負えなければ35km先の総合病院に救急車で送ることはできるんですが、山道が吹雪いたら1時間じゃ着かないかも知れないし、通行止めも普通にあり得るので、緊張しながら当直したのを覚えています。

 

生殖医療はどうでしょうか。年末年始は全く生殖医療を行わない(一度培養器を空っぽにして年越しするので12月中旬以降の採卵スケ入りはしない)クリニックと、培養部は止めずにラボスタッフも毎日出勤して培養継続するクリニックがあります。当院では12/31-1/3までは休診しますが、12/30まで、あるいは1/4からは採卵も移植も可能ですので、ぎりぎり年末狙い、あるいは年末から年始にかけての採卵計画も可能です。年末年始が近くなったら調整しながら卵巣刺激をしていきますので、ほとんどの場合は問題なく採卵周期を継続できますので、年末年始を利用して採卵をお考えのご夫婦は、ぜひご来院をお待ちしております。

 

なお当院では初診にあたり制限は設けておりませんので、数日の余裕があれば、多くの場合ご希望日にご予約可能です。また月経中に来院していただければ、その周期の採卵も可能です(ご予約の際にその旨をお申し出ください)。

 

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