今日は中秋の名月です。今年は天気に恵まれて大変明るく、美しい月を見ることができました。

 

中秋の名月とは旧暦(太陰暦)の8月15日に出る月のことで、十五夜とも言います。本当は十五夜は毎月あり、特に満月の夜のことを便宜的に示すことが多いですが、特に中秋の名月のことを十五夜ということもあります。

 

旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けをもとに日付を決定する方法で新月が1日でスタートしますが、月の軌道が完全な円でないことから、満月になるのは15日とは限らず、満月になるのは14~16日の間で変化します。従って、15日は「だいたい」満月なのですが、1~2日ずれることもあるのです。そういう意味では毎月の十五夜が満月とも限らないのですが、細かいことは置いておきましょう。

 

中秋の名月も昨年、今年、来年の中秋の名月は満月ですが、来年以降は1~2日ずれ、その次は2030年になります。太陽暦と太陰暦、奥が深いものです。

 

お米で作った団子をお供えして収穫に感謝するのが月見だんごです。そして、添えられるススキは、神様が降り立つ依り代(よりしろ)である稲穂をの代わりに飾られるもので、こちらも作物への感謝や子孫繁栄を祈るためのものだそうです。筆者は、神様仏様キリスト様、何も信じませんが、でもこうした宇宙や大自然に神々しいものを感じ、心洗われる気持ちになるのは大切なことなのかなとも思っています。

 

古今東西、子孫繁栄は人間の根源的な願いなのかも知れません。見逃した方も多いと思いますので、今夜撮った写真を載せます。あまり色々なお願い事をする日、というわけではなさそうですが、子孫繁栄のお願いはセーフのようです。まだ起きてるよという方、ぜひ空を見上げてみてください。