みなさん、こんばんは。

マスク不足の中、さっそく花粉が飛び始めました。花粉についての相談も増えてきましたので、今日は花粉症の対策についてまとめてみました。

 

対策① マスク

 基本中の基本です。並べば買えることもあるようですが、それでも入手困難です。しばらくは落ち着かないでしょう。従って、これ以外の方法も考える必要があります。

 

対策② 帰宅時の注意

 家に入る前には、必ず上着等から花粉を払ってから入るだけでもだいぶ違います。

 

対策③ 空気清浄機

 意外と効果的なのですが、注意点は、「静音モード」だと効果ほとんどありません。少なくとも花粉モードにしましょう。これから買う場合は、デザイン重視で小型のものは今一つ。ワンサイズ大型のもののほうがよいです。定期的に掃除することが大切です。フィルターも、環境によっては推奨より早めに交換すると長持ちします。

 

対策④ ミスト

 花粉を寄せつけないミストを売っています。「またまた・・・」とお思いでしょう。筆者の主観ですが、思ったより効果あります。

 

対策⑤ 薬物療法

 基本的には、抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー)、漢方薬、点鼻・点眼薬などです。抗ヒスタミン薬には、第1世代と第2世代があります。

 

 第1世代は効き目は抜群です。妊活/妊娠中の内服も第1世代のH1ブロッカーは基本的に問題ないというのも魅力です(医師に確認は必要です)。市販の薬は第1世代H1ブロッカーも多く、風邪薬を含むたくさんの薬にも入っています。代表格はクロルフェニラミンマレイン酸塩(処方薬だとポララミン)で、筆者は眠くならないので、第1世代のH1ブロッカーを愛用しています。ただ、人によっては眠くなるのが難点で、売れ筋、主役はすでに第2世代です。

 

 第2世代のH1ブロッカーは副作用(眠気)を克服したものです。効き目と、歴史が浅いため妊活/妊娠中の内服に対する安全性のデータの蓄積は第1世代ほどではない点が玉に瑕ですが、ほとんどの薬は内服可能です(医師に確認は必要です)。妊活中は基本的に薬の制限はほとんどなく、新しい薬もいろいろ出てきていますが、第2世代のH1ブロッカーの処方薬の代表格はクラリチンで、特に副作用が少ないのが特長で、空軍のパイロットが飲んでも大丈夫(もちろん試験はフライトシュミレーターで行ったらしい)というのが売りです。眠くなっては困る人、症状が重くない人にお勧めです。CMもバンバン流れている有名どころではアレグラ、効果と副作用、安全性(妊活中・妊娠中OK)の意味でバランスがとれています。クラリチンよりアレグラのほうが先発で、クラリチンよりは、眠くなる確率が若干高い気がしますが、市販薬としても処方薬としてもあり、妊活/妊娠中もOKかつ、病院に行かなくても気軽に薬局で買える点が何物にも代えがたい魅力です。その他、いろいろな薬がありますが、どの薬がよいかは、薬との相性もあるようです。

 

 漢方薬(小青竜湯)は妊活中、妊活/妊娠中全期間にわたり使用可能であり、想像よりはるかによく効き、まず眠くなることもないので、すごくお勧めです。錠剤も販売していますが、量が多くて意外と飲みにくいので、粉のほうがが飲みやすい気がします。日にもよりますが、1日1回でも十分効きます。速効性があり、漢方に対するイメージが変わると思います。

 

 点鼻薬は、妊活/妊娠中は、ステロイドの点鼻薬が安心です。ステロイドと聞くと心配かも知れませんが、点鼻なら毎日でもまず問題は起こりません。市販の点鼻薬は、非常に速効性があり、緊急時にはよいのですが、鼻血管収縮作用のある薬を連用すると症状が悪化することもあるので、メインとして使う薬ではないとお考えください。

 

 点眼薬は種類問わず、妊娠中はほぼ問題ありません。市販の方が、クールタイプなど、色々選べるので、市販がお勧めです。ただし筆者の医師としての意見ではなく一花粉症患者としての主観ですが、ある程度は値の張るもののほうが、効いた感じがします(安すぎるものは効き目もそれなりです)。

 

 いずれの場合も、医師に確認してから使うようにしましょう。

 

いかがだったでしょうか。花粉の季節、少しでも快適に過ごせるとよいですね。

だいぶ前ですが松林医師のブログも参考にしてください。