星からきた探偵 [冒険ファンタジー名作選(第1期)] (冒険ファンタジー名作選)/ハル クレメント

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【著者】ハル・クレメント
【対象年齢】小学校中学年・小学校高学年
Xファイルなどのドラマによって、最近の宇宙人のイメージは
不気味一辺倒名感じですが、昔は、友好的かつ紳士的な宇宙人が
登場する物語もたくさんありました。
今回紹介するのも、そんな時代のSF小説です。

以下は読書のポイント

【あらすじ】
宇宙人の探偵(デカ)は、殺人犯(ホシ)を追いかけて地球までやってきた。
しかし、地球へと降りるホシの宇宙船を見失い、自分も不時着してしまう。
他の生物の体内に共生する生命体のデカは、地球人の少年ボブの体に入り
彼の協力を得て、ホシの捜索を始めるのだった。

【SF+ミステリー】
この物語は、宇宙人のデカと地球人のボブとの交流というSF小説の要素と
どこかに潜んでいるホシを探し当てるという推理小説の要素が
合わさった作品です。
SFは苦手という人も、推理の要素で楽しむことができるのではないでしょうか。
ホシもデカと同じく他の生物の体内に入り込める生命体で、
登場人物の誰かの中に隠れています。
ヒントはちゃんと文中に書かれているので、
ボブになったつもりで犯人を推理してみるのも面白いでしょう。

【紳士的な宇宙人】
物語に登場する宇宙人のデカは、地球より優れた文明からやってきました。
彼はボブの体を操ることもできるのですが、そんなことはせず、
地球の言葉を覚えてボブに協力を求めます。
地球人を見下すようなことはなく、対等な存在として付き合おうとするのです。
こういった紳士的な宇宙人というのは、多くの場合、
作者が人間に対して抱いている理想像が反映されています。
最近の宇宙人のイメージが不気味なものばかりということは、
そういった理想が失われてしまっているということなのかもしれません。