南総里見八犬伝〈第1の物語〉妖刀村雨丸/滝沢 馬琴

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【作者】滝沢馬琴
【対象年齢】小学校高学年・中学生・高校生
今回取りあげるのは、日本のファンタジー小説を語る上で避けては通れない
滝沢馬琴の南総里見八犬伝です。

【あらすじ】
安房の城主である里見義実は、安西景連に攻め入られた際に、飼い犬の八房に向かって
景連の首を取ってきたら娘をやると言ってしまう。義実の言葉を聞いた八房は姿を消し、
程なくして景連の首を持って現われた。
義実は八房にご馳走を与えるが、八房は興味を示さず、
ついには、義実の娘である伏姫を連れ去ってしまう。
伏姫を取り返すため、後を追った金碗大輔は、八房を仕留めようと銃を撃つが、
八房を貫通した銃弾は、伏姫の命までも奪ってしまう。
姫の死の間際、持っていた数珠が宙に浮かび、
仁義礼智忠信孝悌の八つの文字が浮かんだ珠が、八方に飛び散る。
金碗大輔は僧の丶大(ちゅだい)法師となり、八つの珠を探す旅に出る。
八つの珠は、やがて八人の優れた犬士たちを巡りあわせ、里美家を救うことになる。

【娯楽要素がたっぷり】
江戸時代からの人気娯楽小説とあって、魅力的な要素がふんだんにつまってます。
物語の主人公である八犬士たちはそれぞれ特技があり
名刀村雨丸の使い手や、怪力の持ち主、忍術の使い手、知略に長けた者など個性派揃いです。
また、物語で起こる事件も、国同士の合戦から、化け猫退治まで、
いろいろな娯楽要素が盛り込まれています。
里美義実のような実在の人物と、八犬士のような架空の人物、関東大戦のような架空の事件が
上手く組み合わさって優れた娯楽小説になっています。

【現代のエンターテインメントへの影響】
南総里見八犬伝は、現代の娯楽作品にも大きな影響を与えています。
漫画「ドラゴンボール」では、不思議な力を持つ玉を集めるという部分が
この作品にヒントを得たものだと言われてます。
また、名刀の村雨丸も、テレビゲームなどの作品で登場します。

オリジナルの作品も、映画や演劇としてたびたび上演されています。
特にオススメなのはスーパー歌舞伎です。
正月にNHKでテレビ放送していたりもするのですが、
歌舞伎のスタイルに現代風の台詞回しを組み合わせているので
歌舞伎初心者でも十分に楽しめます。