芥川龍之介全集〈5〉 (ちくま文庫)
【著者】芥川龍之介
【対象年齢】小学校中学年・小学校高学年
芥川龍之介というと、純文学というイメージを持つ人もいるかもしれませんが
子供向けの作品もいろいろと書いてます。
この作品もその中の一つです。
ただ他の作品に比べると知名度は今ひとつのようです。
インターネットのある現在では情報を集めやすくなりましたが、
このようなシンプルなタイトルの作品は、情報を絞り込みにくいという事情も関係あるかもしれません。
以下は読書のポイント
【あらすじ】
あるところに白という犬がいました。
人間に飼われて幸せに暮らしていたのですが、
ある日、近所に住む仲のいい黒という犬が、犬殺しの男に捕らえられるのを見てしまいました。
白は黒を見捨てて家に逃げ帰るのですが、いつの間にか白かった体は真っ黒になり、
住んでいた家からは追い払われてしまいます。
野良犬となった白は、あちらこちらをさまよいますが、
黒が捕らえられるときの悲鳴が頭を離れず、助けを求める子犬や人間を見ると、
自分の命もかえりみずに助けに行くようになります。
あちらこちらで人を救う黒い犬の話は、新聞の記事にさえなりました。
しかし、当ての無い生活に疲れ果てた白は、飼われていた家に戻ってきます。
もう一度飼い主の子供達に会いたいと願い、そのまま白は眠りにつきました。
目が覚めると、白の目の前に飼い主の姉弟がいました。
真っ黒だった体は元の白い色に戻り、白は飼い主の元に戻ることが出来たのでした。
【業と輪廻】
この物語は、罪を犯した主人公の白が、その罰として別の犬の姿に変えられ、
自己犠牲的なつぐないを経て、許されるという流れになっています。
よく、これはキリスト教の教義を書いた物であるというという解説を目にします。
確かに芥川龍之介もキリスト教に関連した作品をいくつか描いているのですが、
ちょっと結論を急ぎすぎではないかという気もします。
主人公が人間ではなく犬であり、別の姿に変わるという点を踏まえると
輪廻思想との関連も考えられるでしょう。
ちなみに仏教も自己犠牲の話があります。
釈迦が前世で兎だった頃に、旅の老人(正体は帝釈天)のために、
たき火に身を投げて自分自身を捧げたというお話です。
帝釈天はその兎を月に連れて行き、これが月に兎が住むという伝説の元になったそうです。
【著者】芥川龍之介
【対象年齢】小学校中学年・小学校高学年
芥川龍之介というと、純文学というイメージを持つ人もいるかもしれませんが
子供向けの作品もいろいろと書いてます。
この作品もその中の一つです。
ただ他の作品に比べると知名度は今ひとつのようです。
インターネットのある現在では情報を集めやすくなりましたが、
このようなシンプルなタイトルの作品は、情報を絞り込みにくいという事情も関係あるかもしれません。
以下は読書のポイント
【あらすじ】
あるところに白という犬がいました。
人間に飼われて幸せに暮らしていたのですが、
ある日、近所に住む仲のいい黒という犬が、犬殺しの男に捕らえられるのを見てしまいました。
白は黒を見捨てて家に逃げ帰るのですが、いつの間にか白かった体は真っ黒になり、
住んでいた家からは追い払われてしまいます。
野良犬となった白は、あちらこちらをさまよいますが、
黒が捕らえられるときの悲鳴が頭を離れず、助けを求める子犬や人間を見ると、
自分の命もかえりみずに助けに行くようになります。
あちらこちらで人を救う黒い犬の話は、新聞の記事にさえなりました。
しかし、当ての無い生活に疲れ果てた白は、飼われていた家に戻ってきます。
もう一度飼い主の子供達に会いたいと願い、そのまま白は眠りにつきました。
目が覚めると、白の目の前に飼い主の姉弟がいました。
真っ黒だった体は元の白い色に戻り、白は飼い主の元に戻ることが出来たのでした。
【業と輪廻】
この物語は、罪を犯した主人公の白が、その罰として別の犬の姿に変えられ、
自己犠牲的なつぐないを経て、許されるという流れになっています。
よく、これはキリスト教の教義を書いた物であるというという解説を目にします。
確かに芥川龍之介もキリスト教に関連した作品をいくつか描いているのですが、
ちょっと結論を急ぎすぎではないかという気もします。
主人公が人間ではなく犬であり、別の姿に変わるという点を踏まえると
輪廻思想との関連も考えられるでしょう。
ちなみに仏教も自己犠牲の話があります。
釈迦が前世で兎だった頃に、旅の老人(正体は帝釈天)のために、
たき火に身を投げて自分自身を捧げたというお話です。
帝釈天はその兎を月に連れて行き、これが月に兎が住むという伝説の元になったそうです。