少年少女ファーブル昆虫記 (4)/ファーブル

¥1,260
Amazon.co.jp
【著者】ジャン・アンリ・ファーブル
【対象年齢】全年齢
ファーブル昆虫記特集第四弾はカミキリムシの話です。
この巻では昆虫記の中でも屈指の衝撃的なエピソードが載っています。
それがヒロムネウスバカミキリの話です。
以下は読書のポイント
【ローマ人とコッスス】
冒頭は古代ローマの博物学者プリニウスの著書の内容を紹介しています。
そこには、ローマ人たちが食事についてどんどんぜいたくになり、ついにはコッススと呼ばれる
ルーブルガシワにたかる虫を食べるようになったと記されています。
ファーブルはこのコッススと呼ばれていた虫に興味を持ったのです。
【コッススを探せ】
手がかりは「コッスス」という名前と「ルーブルガシワ」です。
候補は2つに絞り込めました。
ルーブルガシワの木によくいるのは、ヘロスカシミヤマカミキリの幼虫。
学名でコッススと名づけられているのはボクトウガの幼虫。
このうち後者のボクトウガの幼虫は、見た目がグロテスクなので
まずありえないだろうとファーブルは候補から除外しました。
では、ローマ人が食べたのはヘロスカシミヤマカミキリの幼虫なのでしょうか。
しかし、近所の松の切り株からヒロムネウスバカミキリの幼虫を見つけたことで
事態は急展開を見せます。
このはだか虫のからだは、象牙のような美しさでした。
しゅす(サテン)のようにきめ細かい手触りでした。
新しいバターで膨らんだ透き通った袋みたいな幼虫は、食べてみたいとさえ思えるほどです。
そのとき、わたしは「これぞコッススだ」と思ったのです。
田舎風なカシミヤマカミキリのはだか虫なんかより、もっとずっと上等な
あのコッススだと考えたのです。
古代ローマ人が、あんなにほめたたえた料理を、やってみないという法があるでしょうか。
よし、これこそチャンスです。こういう機会は二度とこないかもしれません、
……今までの前振りはなんだったのでしょう。
しかし、好奇心と直感と食欲で動き出したファーブルを止められる者などいないのです。
【味も見ておこう】
謝肉祭の最後の日、ファーブルとその家族、そして夕飯に招待された友人二人は
ヒロムネウスバカミキリの幼虫のくし焼きを味わうことになりました。
結果は、意外にも好評でした。
プリニウスの著書には真偽の怪しい話も多いのですが、ローマ人が食べたという話は
デタラメではなかったのかもしれません。
それにしても、このような恐怖の、もとい体当たりの研究に家族だけでなく
友人まで巻き込んでしまうファーブルの行動力には驚くばかりです。
これもファーブル先生の人徳のなせるわざなのでしょうか。
昆虫記を読むとファーブルの実直な人柄が見えてくるのでそう思えます。
ちなみに、ファーブルはこの食事会の後、幼虫の皮をペットの犬や猫に与えてみるのですが、
こちらは拒否されてしまいました。さすがにペットにまでは人徳は通じなかったようです。
あ、もちろん食べておしまいではなく、カミキリムシの生態についても観察結果が書かれています。

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【著者】ジャン・アンリ・ファーブル
【対象年齢】全年齢
ファーブル昆虫記特集第四弾はカミキリムシの話です。
この巻では昆虫記の中でも屈指の衝撃的なエピソードが載っています。
それがヒロムネウスバカミキリの話です。
以下は読書のポイント
【ローマ人とコッスス】
冒頭は古代ローマの博物学者プリニウスの著書の内容を紹介しています。
そこには、ローマ人たちが食事についてどんどんぜいたくになり、ついにはコッススと呼ばれる
ルーブルガシワにたかる虫を食べるようになったと記されています。
ファーブルはこのコッススと呼ばれていた虫に興味を持ったのです。
【コッススを探せ】
手がかりは「コッスス」という名前と「ルーブルガシワ」です。
候補は2つに絞り込めました。
ルーブルガシワの木によくいるのは、ヘロスカシミヤマカミキリの幼虫。
学名でコッススと名づけられているのはボクトウガの幼虫。
このうち後者のボクトウガの幼虫は、見た目がグロテスクなので
まずありえないだろうとファーブルは候補から除外しました。
では、ローマ人が食べたのはヘロスカシミヤマカミキリの幼虫なのでしょうか。
しかし、近所の松の切り株からヒロムネウスバカミキリの幼虫を見つけたことで
事態は急展開を見せます。
このはだか虫のからだは、象牙のような美しさでした。
しゅす(サテン)のようにきめ細かい手触りでした。
新しいバターで膨らんだ透き通った袋みたいな幼虫は、食べてみたいとさえ思えるほどです。
そのとき、わたしは「これぞコッススだ」と思ったのです。
田舎風なカシミヤマカミキリのはだか虫なんかより、もっとずっと上等な
あのコッススだと考えたのです。
古代ローマ人が、あんなにほめたたえた料理を、やってみないという法があるでしょうか。
よし、これこそチャンスです。こういう機会は二度とこないかもしれません、
……今までの前振りはなんだったのでしょう。
しかし、好奇心と直感と食欲で動き出したファーブルを止められる者などいないのです。
【味も見ておこう】
謝肉祭の最後の日、ファーブルとその家族、そして夕飯に招待された友人二人は
ヒロムネウスバカミキリの幼虫のくし焼きを味わうことになりました。
結果は、意外にも好評でした。
プリニウスの著書には真偽の怪しい話も多いのですが、ローマ人が食べたという話は
デタラメではなかったのかもしれません。
それにしても、このような恐怖の、もとい体当たりの研究に家族だけでなく
友人まで巻き込んでしまうファーブルの行動力には驚くばかりです。
これもファーブル先生の人徳のなせるわざなのでしょうか。
昆虫記を読むとファーブルの実直な人柄が見えてくるのでそう思えます。
ちなみに、ファーブルはこの食事会の後、幼虫の皮をペットの犬や猫に与えてみるのですが、
こちらは拒否されてしまいました。さすがにペットにまでは人徳は通じなかったようです。
あ、もちろん食べておしまいではなく、カミキリムシの生態についても観察結果が書かれています。