ズッコケ山賊修業中 (ポプラ社文庫)
【著者】那須正幹
【対象年齢】小学校高学年
言わずと知れたズッコケ三人組シリーズです。
今回取り上げるこの本は、私が読んだシリーズ作品の中でも特に印象に残っている作品です。
以下は読書のポイント
【主人公】
ハチベエ(八谷良平)
背は小さいがスポーツ万能の色黒少年。行動力と正義感は人一倍あるものの、喧嘩早いのが玉にキズ。
ハカセ(山中正太郎)
めがねをかけた痩せ型の少年。読書家であり、トイレで本を読むクセがある。
モーちゃん(奥田三吉)
大柄でのんびりやの少年。食いしん坊であり、優しい反面少々気が弱い部分がある。
【あらすじ】
近所に住む大学生堀口雅晴の運転する車に乗ってドライブに来たおなじみの三人組。
だが帰り道の途中で山賊たちに誘拐されてしまう。
連れて行かれた先はくらみ谷と呼ばれる隠れ里。山賊たちは自らを土ぐも一族と名乗った。
土ぐも一族は、外の世界の人々に知られること無く、独自の文化を守って生きていた。
ハチベエ達は土ぐも一族の子供として育てられることになってしまう。
祭りの日、三人はすきをみて逃げ出し、近所の村に逃げ込んだ。
しかし村人達は土ぐも一族の協力者で、三人は連れ戻され、罰を受けることになる。
その罰とは、なんと打ち首!
あわれ三人組はその短い一生をこのまま終えてしまうのか。
【土ぐも一族の由来】
土ぐも一族の設定は凝っていて、作品中の一番の見どころだと思います。
彼らの語る伝説によると、土ぐも一族は異国からやって来た天孫族との戦いに敗れて
散り散りになり、隠れ里に住むようになったのだそうです。
作品中では、はっきり語られてはいませんが、どうやら日本神話における
国津神を祭る一族という設定のようです。
【人々を呪う土ぐもさま】
土ぐも一族には王がいて、土ぐもさまと呼ばれています。
土ぐもさまは、王であると同時に、祭りでは神様の代理のような役を務めています。
まるで古代の天皇のような事をしているわけです。
神話に語られるような古代からの文化を、土ぐも一族は守りつづけていたのでしょう。
さて、お祭りで神様の役目を行う土ぐもさまですが、とても奇妙な形で人々に祭られています。
土ぐもさまはいつも人々に呪いをかけており、悪いことが起きるのはみんな土ぐもさまのせいだと言われています。
神社で神様にお祈りをするとご利益があるという話とは正反対の宗教です。
人々から恨まれながら祭られる土ぐもさま。この奇妙な関係の理由は、作品中でハカセが分析してくれます。
【堀口青年の選択】
三人組と一緒に誘拐された堀口青年ですが、彼はくらみ谷で暮らしていくことを決意します。
土ぐも一族の暮らしにはテレビもパソコンもありませんが、彼らには彼らなりの幸せがあります。
堀口青年も彼らの暮らしに魅力を感じたのでしょう。
そう考えると逆に私達の生活についてもあらためて考えてしまいます。
現代日本の便利な生活、私達が当たり前だと思っているこの生活は
本当に幸せなものなのかそれとも……?
ズッコケ三人組は他にもいろいろな冒険をする話があるのですが、
現代日本に私達の知らない一族が隠れ住んで独自の文化をもっているという設定は
特に魅力的なものだと感じました。
そのため、この作品の内容だけは今でもよく覚えているのです。
【著者】那須正幹
【対象年齢】小学校高学年
言わずと知れたズッコケ三人組シリーズです。
今回取り上げるこの本は、私が読んだシリーズ作品の中でも特に印象に残っている作品です。
以下は読書のポイント
【主人公】
ハチベエ(八谷良平)
背は小さいがスポーツ万能の色黒少年。行動力と正義感は人一倍あるものの、喧嘩早いのが玉にキズ。
ハカセ(山中正太郎)
めがねをかけた痩せ型の少年。読書家であり、トイレで本を読むクセがある。
モーちゃん(奥田三吉)
大柄でのんびりやの少年。食いしん坊であり、優しい反面少々気が弱い部分がある。
【あらすじ】
近所に住む大学生堀口雅晴の運転する車に乗ってドライブに来たおなじみの三人組。
だが帰り道の途中で山賊たちに誘拐されてしまう。
連れて行かれた先はくらみ谷と呼ばれる隠れ里。山賊たちは自らを土ぐも一族と名乗った。
土ぐも一族は、外の世界の人々に知られること無く、独自の文化を守って生きていた。
ハチベエ達は土ぐも一族の子供として育てられることになってしまう。
祭りの日、三人はすきをみて逃げ出し、近所の村に逃げ込んだ。
しかし村人達は土ぐも一族の協力者で、三人は連れ戻され、罰を受けることになる。
その罰とは、なんと打ち首!
あわれ三人組はその短い一生をこのまま終えてしまうのか。
【土ぐも一族の由来】
土ぐも一族の設定は凝っていて、作品中の一番の見どころだと思います。
彼らの語る伝説によると、土ぐも一族は異国からやって来た天孫族との戦いに敗れて
散り散りになり、隠れ里に住むようになったのだそうです。
作品中では、はっきり語られてはいませんが、どうやら日本神話における
国津神を祭る一族という設定のようです。
【人々を呪う土ぐもさま】
土ぐも一族には王がいて、土ぐもさまと呼ばれています。
土ぐもさまは、王であると同時に、祭りでは神様の代理のような役を務めています。
まるで古代の天皇のような事をしているわけです。
神話に語られるような古代からの文化を、土ぐも一族は守りつづけていたのでしょう。
さて、お祭りで神様の役目を行う土ぐもさまですが、とても奇妙な形で人々に祭られています。
土ぐもさまはいつも人々に呪いをかけており、悪いことが起きるのはみんな土ぐもさまのせいだと言われています。
神社で神様にお祈りをするとご利益があるという話とは正反対の宗教です。
人々から恨まれながら祭られる土ぐもさま。この奇妙な関係の理由は、作品中でハカセが分析してくれます。
【堀口青年の選択】
三人組と一緒に誘拐された堀口青年ですが、彼はくらみ谷で暮らしていくことを決意します。
土ぐも一族の暮らしにはテレビもパソコンもありませんが、彼らには彼らなりの幸せがあります。
堀口青年も彼らの暮らしに魅力を感じたのでしょう。
そう考えると逆に私達の生活についてもあらためて考えてしまいます。
現代日本の便利な生活、私達が当たり前だと思っているこの生活は
本当に幸せなものなのかそれとも……?
ズッコケ三人組は他にもいろいろな冒険をする話があるのですが、
現代日本に私達の知らない一族が隠れ住んで独自の文化をもっているという設定は
特に魅力的なものだと感じました。
そのため、この作品の内容だけは今でもよく覚えているのです。