テラプランニング戦略可視化事業部Repcoの中村です!
前回は日次報告の有用性についてお話しました。
今回は業務効率と財務指標についてお話させていただきます。
前回記事の最後に「業務効率の向上と財務的な成功は関係しているか?」という質問を投げかけさせていただきました。これは,前々回の記事で書いた財務指標への批判,
① 財務指標は業務における行動の結果を示しているに過ぎず、
② 基本的な組織運営がうまくなされていれば、結果としてついてくるものである
というものとも関わっています。
上記のように考える人は,業務がしっかりしていれば,財務的な成功はあとからついてくると考えているようです。
しかし,研究が明らかにしていることは,業務効率の向上と財務的な成功との相関関係は弱く,あいまいであるということです。
以下のような例があります。
アメリカのA社は,品質と納期を大幅に改善させました。欠品率は以前の10分の1に。品質合格率は25%上昇。納期遵守率も100%近くまで改善させることができました。
これほどの改善を行ったA社には多大な利益がもたらされたのだろうと,思わずうなってしまいそうですが,残念ながら応えはノーです。
財務業績は少し上向いたものの,株価は以前よりも落ちてしまったのです。
つまり,業務の大幅な改善は利益率の上昇に結びつかなかった。
その原因としては,新製品開発に時間がかかったことや顧客の要求水準が上昇したことなどが考えられます。
この例は,財務の視点が存在することの重要性を示唆しています。いかに顧客の視点,社内プロセスの視点,イノベーションと学習の視点が優れており,業務改善がなされようとも,財務業績の向上に結びつかなければ意味がありません。
業務改善から業績改善へ。
財務の視点はBSCの4つの視点の中でも重要な視点であり,同時に,これまでの話をふまえると,財務指標と非財務指標のどちらかに偏るのではなく,バランスが重要であることを教えてくれます。
では,今日はこの辺で。
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