【コラム】BOSCHのABS と ATEのABS のアレコレ ESP ABR ASC DSC  | リペアニーズのブログ

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リペアニーズです。

 

 

 

ちょいと余談。

 

持病のように昔から抱えてた年に数回起きる症状として

視界の焦点が合わなくなって、中心がギラギラして見えなくなり、

文字も読めないし文字が書けなくもなり、

気持ち悪さや吐き気を感じることがありました。

 

30分から1時間ほど経過するとなんとなく戻るので

目の疲れか何かと疑い、眼科に通っては乱視用の眼鏡を作ったり

症状に合わせた目薬をもらって対処してましたが、

根本的な改善にはならずなので、

あきらめてそんなものかとこの20数年付き合ってきました。

 

つい先日も同じ症状が出て

なんとなしにWEBで調べたところ、

「閃輝暗点」(せっきあんてん)と呼ばれる症例がバッチリ一緒で、

それまで目の問題だけだと思い込んでましたが、

その後の吐き気を伴うような酷い頭痛までがセットの症状なのかと再認識。

 

結果としては、脳の血管の収縮・拡張で起きる症状らしいです。

 

「脳だって、こわ」とも思いましたが、

関連ワードで脳梗塞とか、食生活や自律神経やストレスとの向き合い方などの対策で

変わらず付き合っていくしかないみたいですが、

自分自身がなんとなくで困っていた症状にちゃんとした名前があって、

他にも沢山同じ症状で困っている人がいるんだと知り、何故かとてもすっきりしました。

 

よくわからないことが少しわかるようになるだけで

満たされることってありますね。

 

 

こじつけですが、

修理相談をいただいたときに、過去事例や車種の特性として

「同じ症状が多発してますよー」とか、

「これで直った事例は多いみたいですー」とかで

「なるほど!」と言ってもらえるのは少し似たような感覚なのかもしれません。

 

 

 

 

そんなこんなで日々のABSの修理相談の問い合わせに対して、

ご案内しながら確認してるのがこれら

 

 

・車種や年式は何ですか?

 

・ABSのメーカーはどちらになりますか?

 

・BOSCH製であれば、ボックス型の仕様(5.7/5.4/5.3)ですか?
 

・ATE製であれば、現品番号はわかりますか?

 

・何のエラーが出てますか?

 

 

 

 

 

そして、それぞれの細かい説明と対処としてはこんな感じ。

 

 

■車種や年式は何ですか?

 

どの修理でも言えることですが、

まずは大前提として確認したいのはコレ。

ただ、パーツ適合確認じゃなければ問い合わせ時に知りたいのは

車体番号じゃなくて、車種とモデルと年式 です。

 

例えば、

ベンツで言うと、

「E350です」とだけ言われても、年式やモデルがわからないので、

「W212の何年モデルです」の方がスムーズです。

BMWで言えば、

「525です」じゃなくて「E60の何年モデルです」の方が助かりますね。

 

 

 

■ABSのメーカーはどちらになりますか?

 

車輛情報さえわかっていれば、

ABSのメーカーやある程度把握できます。

それでも年式によって切り替わりもあるので

BOSCH製なのか、ATE製なのか、それ以外なのかを確認してます。

 

 

 

■BOSCH製であれば、ボックス型の仕様(5.7/5.4/5.3)ですか?
何のエラーが出てますか?


新しめの世代ではまた形状が違うのですが、

1997年から2006年ぐらいまでのBOSCH製ABSのご依頼が多いので

その場合に形状の確認をしています。

このタイプで重要なのは、エラー内容の詳細です。

センサー不良や通信不良ならば基盤内部の損傷が主な原因で、

ポンプ関連のエラーだと
基盤内部の損傷か、ポンプ制御部品の劣化が主な原因になります。

(極稀にポンプバルブブロックそのものの問題)

 

 

ポンプ制御部品交換は、追加費用が発生してしまうので

事前のエラー確認はとても重要です。

 

 

あと、これらは一般的な緑色の基盤仕様ではなくて

ハイブリッド基盤とも呼ばれるワイヤボンディングで

製造時に溶接のような形で、髪の毛よりも細い金線で構築されていて

耐熱・耐振動もかねて、ジェルで保護されてます。

つまり、迂闊に触ると

金銭が切れてしまい、それらは修復不可です。

 

立場上もありますが、基本的にはDIY作業はお勧めできない作りです。

 

 

 

BOSCH 5.3


BOSCH 5.4


BOSCH 5.7

 

 

この手の作りは同世代のBMWを中心に

 

AUDI、VW、SAAB、OPEL、PORSCHE、ALAFAROMEO、FIAT、

FERRARI、MASERATI、LINCOLN、HUMMER、SUBARU、

ISUZU、HONDA、SUZUKI etc

 

などなどとホントに車種問わずに使われてますね。

 

 

 

 

■ATE製であれば、現品番号はわかりますか?
何のエラーが出てますか?

 

定番車種の2000年前後であれば、

何のエラーがあっても、内部基盤の劣化があれば

それなりに手をかけて直る事例も多いのですが、

2004年以降ぐらいになると、

エラーコードによって、そもそもが受付不可なのか

修理改善の見込みが高いのかが大きく分かれます。

 

必ず事前のエラー確認にご協力ください。

 

 

 

 

 

BOSCHと比べて形状自体の違いも多いですが、

 

MERCEDESBENZ、AUDI、VW、VOLVO、JAGUAR、PORSCHE、CHRYSLER、

JEEP、FORD、NISSAN、SUBARU、MITSUBIHI、HONDA、SUZUKI etc

 

などなどとコチラも車種問わずに使われてます。

 

 

 

 

外観は一緒でも、中身は車種やグレードに応じて変わりますし、

車輛側からの負担なのか、壊れ方もマチマチです。

全くの修理不可として年式・モデルとして業界的に見切られてるのもあります。

 

 

2000年前後は経年劣化もあり、

内部基盤の半田や搭載部品の劣化が原因で

センサー系の不良、ポンプ関連エラー、通信不良などが起きます。

ポンプバルブブロック自体が問題のケースもありますが、

ほとんどの場合、ユニット基盤の劣化による問題です。

 

また、ネット情報からDIY修理を試す方も多いですが、

最低限の通電はできるのでエラー自体は消えたりしてくれてますが、

基盤への正しい作業になっていないので、

耐久的に問題があったり、技術の問題で違う問題を起こすことも多いです。

 

 

2005年以降の主流はMK60とかMK61/MK70などと呼ばれる仕様で、

これらはほぼほぼポンプ関連のエラーのみが受付対象です。

ユニット側からポンプに出した信号が正しく帰ってこないことで検知してるので

主な作業もポンプ側がメインとなります。

年代によっては、合わせてユニット側の作業も必要になります。

 

改善率としては 90%前後。

 

 

今のところ、例外はベンツのみで、

こちらはユニット内部のESP内部故障などの不具合で修理を行います。

ただ、明らかな劣化損傷を修復しているのではなくて、

基盤構造として手掛けるポイントがあるので、

それらをやるだけやって後は現車取付で確認してもらう流れになります。

少しでも軽減すれば、再修理の見込みもありますが、

変化なしなら修理難しいと判断してます。

 

改善率としては 70%前後。

 

 

 

これ以降のモデルはまだまだ手探りで

修理サービス化ができてません。(2023/7現在)

引き続きの課題ですね。

 

 

 

ま、これらもあくまで参考です。

今回紹介したABSや、弊社HPの価格表や各ページ掲載のABSはもちろん。

掲載外のモデルでも、状態次第で対処の仕様はあるので

お困りの場合はお気軽にお問合せ下さい!!!

 

 

 

あと、アメ車関係のABSは、また全く別のメーカーでの対応になります。

それらはまた別の機会に

 

 

 


● 車種や症状から事前にご案内できるのは、あくまで参考価格になります。

   内部状態によって変動するので、お時間頂けるようでしたら一度現品確認をさせて下さい。

   送料ご負担いただきますが、基本的に見積そのものは無料です。

   ※ 状態によっては、脱着作業や点検作業だけでも現品に負担がかかる可能性があります。

     当初よりも症状悪化してしまうケースもありますのでご理解下さい。

 

● リペアニーズは、修理だけじゃなくパーツ販売も対応しております。

   新品(純正/OEM)から中古品まで、お客様の予算と納期によって、

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