今日もスタバで原稿を書いてます。
お店の奥に座して、膝掛け毛布で万全に構えていたはずでも、しばらくすると足元が、やや冷えて来ました。ちょうどそのときです。折よく、店員さんがお試しコーヒーを淹れた小さな紙カップを、トレーにたくさん並べて、店内を回り始めたようです。あちらこちらのお客さんに声がけしては、アーモンド風味の新作コーヒーをオススメしてます。温かい飲み物を欲していた寒さに弱い僕。コーヒーをお代わりするほどの気分ではなかったのですが、ほんのひと口のポカポカなら有難い。視界の端で、店員さんの動きを捕捉しつつも、もの欲しそうな顔つきにならないよう、ギリ校長先生としての誇り高き自分を守りながら、店員さんを見守っていたわけです。順番に声がけしているようでしたが、ついに僕の隣のお客さんに到達しました。ありがとう結構です。すげない返事が耳に入った瞬間を、狙い撃ちするかのような正確なタイミングで、さりげなく顔を上げた僕の目に、すでに立ち去りつつある店員の背中が映りました。おいと。ちょと待てと。なぜとばすと。心の中で絶叫するも、決して声には出さず、軽く微笑みを絶やさず、ギリ校長先生としての誇りを死守しました。
受験生のみんな。
分かりますね。
世界は時に残酷です。
それでも負けない強い心が大切です。
自分の機嫌を自分で取れるように努力しましょう。
このスタバ二度とこんっと、一瞬ひねくれかけた己の未熟な精神を、打擲(ちょうちゃく)し、奮い立たせ、まあまあそんなこともあるわいなと、見事に捉え直した自分を自分で必死で褒め称えながら、なぜ自分だけ飛ばされたのかというこの世界の謎に、向き合わないよう向き合わないよう、冷えた師走の店内で仕事を続ける僕でした✒️✨