長い間保護活動をし、たくさんの素敵な出会いがありました。

 

一方で、チクンと刺さる棘のように、忘れられない体験もあります。

 

時にはそんな話しもしていけたら…

と思っています。

 

チビミーの姉妹である2匹の猫は同日違う場所にお届けとなり、三毛がみー、キジトラがトラと名付けられました。

 

情報シートのメモ書きに、みーは馴れるのに1ヶ月かかり、最近やっと馴れて犬とも仲良くなってきた

とありました。

 

 

17~18年前の連絡手段は専ら電話と手紙でした。

 

ここまでくれば一安心。

ここで、私の役目は終わります。

 

以後連絡を取り合っていないので、その後みーがどんなにゃん生を送ったか、分かりません。

幸せなものであったと思いたいです。

 

一方のトラはパートナーと同居中の30代の男性で、分譲マンションの一階に住み、優しそうな雰囲気の方でした。

 

白羽の矢が立ったのは4ヶ月位の白黒の♂で良く馴れていました。

 

私はダメ元で「お友達にこの女の子はどうかしら?仲良しなんですよ」とキジトラを勧めてみました。

 

すると「あ、いいですよ」と案外アッサリ承諾して貰えました。

 

白黒♂は影、キジトラ♀️はトラになりました。

 

暫くして2匹の写真入りのオンリーワンのハガキが届きました。

 

コメントには「影は懐っこくて、パートナー共々メロメロです」とあり、

「トラは懐かないので、あまり可愛くありません」と明記されていました。

 

影の表情は活き活し、トラはつまらなさそうでした。

 

気にはなりましたが、やさしそうな方だったので、そのうち慣れるだろう…

と楽観していたら、数カ月後のハガキには影一匹のみの写真で

影はますます可愛くて、トラは家出して帰らなくなりました」

と、事も無げに書かれていました。

 

何時からなのかも分かりません。

唖然としましたが、

それに対して、私はなんの行動も起こしませんでした。

 

私も車の運転はしますが、よく知った限られた場所のみで、お届けは殆ど夫に頼っていました。

 

トラのいた場所に私は一人では行けません。

お互い仕事を持つ身で一度行けば済む

という話しではなく、諦めました。

 

そして考えました。

「可愛くない」と言われた時点で、何故返してもらわなかったか?と。

 

完全室内飼いをしてもらう猫に、家でリビング~(出られない構造になっているとは言え)庭を行き来させたのも悪かった。

それでは、猫は自由に外に出られると思うではないか…

 

以後譲渡を目指す子の待機部屋は子猫の場合は猫部屋2に決めました。

 

性格などの特性を丁寧に説明せず、見切り発車したのも悔やまれます。

 

影が猫友より人が好きな猫だったのも不運でした。

 

いっそ、チャーシーやたまみーのように触れなければ譲渡は諦めたのに、トラは中途半端な馴れ具合で、適応出来る

と思ってしまいました。

 

マンションの一階という、飛び出しやすい場所にお家があったのは不味かった…

 

と、反省点は挙げればたくさんありますが、全ては後の祭りです。

 

その他にも譲渡した猫が、たまたまこちらから連絡をとった際にヤマトは旅に出て帰らない」と言われた事があります。この場合は馴れた猫でした。

 

出入り自由にして、暫くは帰って来ていたようです。

 

そこは田舎の方でまだまだ出入り自由の飼い方が多かったのです。

 

室内飼いをお願いしましたが、人の行動様式は簡単には変わりません。

 

知り合いの紹介なので、厳しい事も言えませんでした。

 

いずれも里親さんは優しそうな方で、お届け当日は不安なく渡せています。事前に予測するのは難しい

とつくづく思いました

 

 

 


 

共通していたのは、猫がいなくなった事に対してさほど動揺しておらず、仕方ないと思っている(ように見えた)事です。

 

所詮、ノラだから…

と思うのでしょうか?

 

いなくなったのが影でも同じ反応だったとは思えません。

 

やっぱり馴れていなかったり、悪い癖のある子は可愛がって貰えない

という事実を突きつけられたような気持ちでした。

 

以来、あまり馴れていない子を譲渡する際は相手選びに慎重になりました

 

相手の方が「大丈夫です」と言ってもこちらが無理だと思えば御断りしました。

 

私からあまり人馴れしていない難しい子を貰って下さった方は相当メガネに叶った方です。

 

トラとチビミーは明暗を分けました。私の判断ひとつで運命がかわってしまって

ゴメンね!トラちゃん。

 

私が知らないだけで、トラやヤマトのように、途中からいなくなった猫はきっと他にもいたと思います。

 

誓約書を交わし、保護者が変わればその後の事は知るよしもありません。

こちらも全てを把握したいとも思っていませんが。

 

だからこそ、里親さんからのお便りで猫達が健やかに暮らしていることが分かった時の喜びはひとしおです。

 

今回たくさんの写真が届けられ、何日にも及ぶ「同窓会」を開く事ができたのはボランテァ冥利につきます。

 

ありがとうございました。