猫は居住空間が決まるとそこに固執します。

譲渡会から帰り、ケージを2階まで運ぶのは重いので、玄関で解放すると一目散に階段をかけ上り、律儀に部屋のドアの前で待っています。

我が家は4つのエリアに☆匹の猫たちが生活していますが、4月にこれまで基本的に締め切りだった猫部屋(主にシニアの子達がいます)の戸をオープンにして、若手猫部屋の子達との合流を試みました。

リビングには、老猫2匹とレオン、12才になる錆びちゃのびんこの4匹で、もう少し増やしてもいいかな?
と思っていますが、今はこの子たちの平穏を乱したくないので、ドアオープンは短時間に留めています。

ドアを開けてみて分かったのは各々の性格です。
探検心の旺盛な子はどんどん行動範囲を広げて行きますが、保守的な子はこれまでのエリアから出ようとしません。

たまに美味しそうな匂いに釣られて、おっかなびっくり出てきますが、すぐにまた猫部屋に戻ってしまいます。

入ろうか?入るまいか、リビングの前で迷うゆずとげん

スバルは前者でした。
猫部屋を出ると、ずんずんリビングまで入り込み、ある時などソファーに横になっている私の身体を踏んづけて通り過ぎました。
スバルと接触したのは一体いつ以来でしょう?
好奇心が上回り、完全に周りが見えていないようです。

それだけならいいのですが、若手グループを蹴散らし始めました。

そして、あっという間に彼らの一番のお気に入りの場所を占拠してしまい、「ここは俺の場所だ❕」とでもいうように君臨してしまったのです。





意外にも、このエリアで一番力があると思われる力丸もこの事態を見てみぬふりです。

まぁ、いたずらに対抗心を燃やしてマーキング合戦なんかやられても困りますけどね…
力丸も9才です。そろそろ分別の付く頃でしょうか。

スバルはその半年うえの9才半、猫部屋では今までは若手の方でした。メンバーとトラブルを起した事はありません。

今頃遅くれてやってきた青春を楽しんでいるのか、脅すと逃げるーという体験をゲームのように楽しんでいるのか、標的は誰でもいいらしく、あちこちから悲鳴が聞こえます。
慌てて飛び出しても双方あっという間に姿を隠します。

過渡期だから仕方ないか…
と見守っていたら、

ある時、追われた子(誰か分からない)が恐怖のあまり失禁し、床に尿が撒き散らされていました。

管理人の立場から、さすがにこれは捨て置けません。
翌日たまたま猫部屋の三段ケージのハンモックに、ウノと一緒に入っていたので締め切り、その後出たがったウノだけそっと出しました。



ケージは普段オープンなので、クローズにすると猫は異変に気付き騒ぎます。

一方スバルはハンモックから動かず、ウンともスンとも言いません。

ご飯と水、トイレと生活に必要な物は完備されているのでなんなら数日入って貰っていてもよいと思っていました。

しかし半日経っても同じ姿勢で食事もしないし、トイレもしない
まるで、初めて外から連れて来られた猫のように固まっている姿に、こちらがギブアップ❕
一日足らずで無罪放免となりました。

その後はまた相変わらずの光景が繰り広げられていましたが、猫間で折り合いがつけられつつあるのか?最近はあまり悲鳴は聞かれなくなりました。

こんな時代もあり、年賀状のモデルになった事もあるのに。。。