人間のおごり
大きな象も、中くらいの人間も、小さなネズミも
哺乳類が一生に打つ心臓の脈拍は
皆15億回になるそうである。
でも象の寿命は70年ネズミの寿命は2~3年である。
大きな象の体内時計はゆっくりと時を刻み、
小さなネズミの体内時計はその何十倍の早さで
時を刻んでいることになる。
100万年前の人類は恐ろしいほど短命
であっただろうと想像出来る。
だとすると現在の人間のように何十年も
老化で悩まされることはなかったであろう。
もしかすると老化という概念すら
なかったかも知れない。
死は生きている過程での単なる事故だ
と捉えていた可能性だってありうる。
ヒトゲノム計画以前は人間の遺伝子は
10万個と予想されていた。
しかし解析終了時点では約2万3000個と判明した。
血管や心臓や膵臓など臓器の無い線虫の遺伝子は
1万9000千個あるという。
だとすると人間の遺伝子は
線虫の約1.2倍しか無いことになる。
この様に高度な人間の遺伝子が線虫の遺伝子の
2倍にも満たないなんて
そんな馬鹿なとも思えてしまう。
でも案外、線虫も100万年前の人間も
現代を生きる人間もさして変わらない
どっこいどっこいの所で生きているのであろう。
いや人間に限ってそうではない・・と言うのは・・
単なる人間のおごりではなかろうか。