季節外れの蝉が奏でる記憶ー2- | BLACK-SKY

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ひとりごととか、小説だとか。

取るに足らない言葉たちの遊戯会。




まとわりつく暑苦しさを携え、夏が僕らの世界にでんと居座っていた頃のこと。





   *  *  *








夏特有のじっとり湿った空気が、先程から僕に絡まりついて離れない。


午後になれば気温は下がるとテレビの向こうで綺麗なお姉さんは言っていたのだが、

どうやらその気配もまるでない。




うだるような放課後。

日が容赦なく燦々と突き刺さる教室。


それだけで音を上げたくなるというのに、そんな中掃除までしなければいけないなんて。


おまけにテスト期間。天は我を見放した。










気が付かないうちに、どうやら大きな溜め息をついてしまっていたらしい。


不意に後ろから、箒の柄のようなもので脇腹をぐいと突かれた。





「バカ。溜め息なんてついたら、幸せ逃げるよ」



――待て待て待て、溜め息ついただけでバカとは何事だ。



勢い込んで振り返ると、岩崎がそこにいた。






遊び仲間のバカな男子だったら、何だよ、と言ってツッコめたかもしれない。



それにしても岩崎だ。岩崎春姫だ。クラス一の美人だ。


気が強くて、フレンドリーな僕も迂闊に話しかけられない、岩崎。




その岩崎が、他の女子の二倍はあろうかという瞳で、僕をねめつけるように見ている。

神様も、完全に僕を見放した訳ではないらしい。









「えっと、何?」

悩んだ末に愛想笑いと共に滑り出たのは、そんな安易な言葉だった。


「何って」

僕の些細な希望を断ち切るように、岩崎は眉根を寄せる。




「溜め息は目障りだから。何、不幸自慢? って思うの。分かります?」


岩崎から淡々と繰り出される蔑むような声が、弾丸の如く僕の心を抉っていく。




そんなに言わなくてもいいだろ? 

ちょっと気になってたりしたのに、何だよおい。





「……何、拗ねた?」

ふと気づくと岩崎が、僕の顔を覗き込んで笑みを零していた。


ただでさえ端正という形容が相応しいその顔が笑顔に染まると、訳もなく心臓がばたつく。



「拗ねて、って」


「面白っ! 全部顔に出るじゃん」
先程までの表情が嘘のように、岩崎は心底楽しそうに笑みを放った。





思えばそれが、僕と岩崎との出会いだった。










































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「岩崎春姫(いわさきはるき)」→イワサキハルヒメゼミから。w


(そのままじゃん、とかはナシ)








「僕」の名前は特に決めなくてもいいですよね。((



でも付けるとしたら大嶋か宮古(これも蝉から)で、

名前はリョウ系(何だよリョウ系って←そしてこれも蝉から)




筆者の言うセリフじゃないと思いますが、この後の展開は特に決めていません。




気分次第でトンデモ方向に行くかもしれません。


悲恋にするつもりがくだらねぇリア充モノにしてしまうかもしれません。



唯一タイトルに入ってる蝉(せみ)がどういう意味を成すのか

実は何一つ考えていません。w




つーことでお楽しみに。




あでゅっノシ