オオムギが食料に供されるようになったのは紀元前1万1000年頃、栽培が始まったのは紀元前8500年頃とされている。
現在栽培されている品種は現在イラク周辺に生えている二条オオムギに似た野生種ホルデウム・スポンタネウムが改良されたものともいわれる。
チグリス・ユーフラテス河でおなじみの「メソポタミア文明」
世界最古(最初)の書き言葉「楔形文字」「大都市」「ジグラッド神殿」
色々ありますが…
有史以来常に文明人たちを苦しめてきたのが「土壌の塩類化」
徐々に徐々に塩に染まっていき
そうでなくてもメソポタミアら辺は暑くて乾燥しているからなおさらに、塩が残りやすい(水分が蒸発しやすいために塩が土壌に取り残される)
収穫高が落ち込み
ついには何も育たなくなる…
当時のメソポタミア(シュメール人)では、「小麦よりも、塩分に強い大麦」を育てる方向へと向かっていった
何百年とかけて小麦から大麦に大きくシフトしていく様子は「粘土板の記録」からしっかりと読み取れる
世界の歴史は、土壌の塩類化作用による社会の衰退と崩壊の話で溢れている
唯一
世界でたった唯一ナイル川が
毎年の定期的な氾濫が「土壌に残る塩分」を流し去ってくれていた
これで面白いのは…
古代エジプト文明は、他の国からやってきた征服者(例えばマケドニアのアレクとか)によって乗っ取られる形で続きながらも最終的には滅亡する運びとなったが
それがなければ?
つまりは古代エジプト人たちだけでチマチマチマチマやっていたのなら?
「天然の浄化作用・灌漑システム」を持つナイル川様様の恵みによって
まさにナイルの賜物だ
他の地域の悩みの種である土壌の塩類化を気にすることなく永遠と続いた文明になれたかもしれない…
メソポタミア文明のような滅亡の仕方をしないという意味で