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  チェック表(過去問)

 

 

軒轅鏡(けんえんきょう)

紫禁城の各玉座の上についている装置

天命を受けていない者=皇帝に値しないものにはこの鉄球が落ちてくるという

 

紫禁城の大和殿にある皇帝の座る玉座の真上にある飾り付け。

天井に彫られた天帝の使いとされる龍が咥えた大きな鉄球の装飾のこと。

もし玉座に天命を受けていない者が座ると、鉄球が落下してその者を撃ち殺すという伝説がある。清朝末期の実力者にして中華民国に寝返って王朝を滅ぼした袁世凱はこの玉が怖かったと言われる。

すなわち、今も大和殿の玉座が軒轅鏡の真下ではなく斜めにずらしておかれているのは、袁世凱が軒轅鏡の真下を避けたうえで玉座に座ろうとした為と言われている。

 

 

シーシュポス

ギリシア神話に登場する人物

コリントス(エピュラー)の創建者

徒労を意味する「シーシュポスの岩」で知られる

 

テッサリア王アイオロスとエナレテーの息子

 

ヘーラーに狂気を吹き込まれたアタマースに追われたイーノーとメリケルテースが海に身を投げた事件を追悼してイストミア大祭を創始した

 

 

シーシュポスの岩 

シーシュポスは神々を二度までも欺いた罰を受けることになった。彼はタルタロスで巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられた。

シーシュポスがあと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。 

このことから「シーシュポスの岩」「Sisyphean labor」の語は、「(果てしない)徒労」を意味する。

 

 

ホセ・デ・リベーラ 17世紀

 

 

 

ティツィアーノ『シシュポス』

 

 

 

フランツ・フォン・シュトゥック『シシュポス』

 

 

 

 

 

 

フロックコート

19世紀中頃から20世紀初頭にかけて使用された昼間の男性用礼装

ダブルブレストで黒色のものが正式とされ、フロックコートとシャツ、ベスト、ズボン、ネクタイで一揃いになった

その後モーニングコートや燕尾服に取って代わられ、現在では前合わせがシングルのものも多く見られるようになり、結婚式で使われるくらいになった

 

起源はポーランド軽騎兵・ウーランの服装であり、乗馬の際に風が入らないように前合わせがダブルで襟が高くなったと言われている。そして、これらの特徴を持った上着は18世紀には軍服として使われていた。

 

 

 

 

 

 

水滸伝

明代の中国で書かれた長編白話小説

『西遊記』『三国志演義』『金瓶梅』とともに「四大奇書」に数えられる

作者は「施耐庵

 

『水滸伝』とは「水のほとりの物語」という意味であり、「水のほとり」とは、本拠地である梁山泊を指す。

反権力的な傾向であるため、しばしば禁書とされたが広く愛読され、現在も中国で「農民革命の文学」として高く評価されている

 

時代は北宋末期

汚職官吏や不正がはびこる世の中

様々な事情で世間からはじき出された好漢(英雄)百八人が、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結

彼らはやがて、悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指すようになる

 

儒教道徳を兼ね備え知識人の読書にも耐えうる文学作品となった。

とはいえ、反乱軍を主人公とする水滸伝は、儒教道徳を重んじる知識人にはあまり高く評価されず、もっぱら「民衆の読む通俗小説」として扱われた。

 

清代には京劇の題材にとられ、108人が皇帝に従うという展開が西太后などに好まれた。

 

中国共産党では、毛沢東の名による水滸伝批判では「宋江が前首領の晁蓋を棚上げして実権を握り、自ら首領となった挙句に朝廷に帰順したことが革命への裏切りである」として非難され、批判的に読むための連環画形式のものも出版された。

 

 

 

 

澪(みお)

  • 浅い湖や遠浅の海岸の水底に、水の流れによってできる溝。河川の流れ込む所にできやすく、小型船が航行できる水路となる。また、港口などで海底を掘って船を通りやすくした水路。 
  • 船の通ったあとにできる跡。航跡。

 

 

 

 

 

帳(とばり)

  • 室内や外部との境などに垂らして、区切りや隔てとする布帛 (ふはく) 
  • 物をおおいかくすもの。さえぎって見えないようにするもの。

 

 

 

筵(むしろ)

  • わらなどを編んで作った敷物
  • 座席。会合などの席。酒宴の席。

 

 

 

庵(いおり)

  • 風流人など浮世離れした者や僧侶が執務に用いる質素な佇まいの小屋のことで、庵室、草庵(そうあん)などとも
  • 軍隊を管理する陣営、本営、または軍隊の宿泊地のこと
  • 農作業などに使われる小屋

 

 

 

螺鈿(らでん)

  • 広義には貝をもって飾ること(貝飾り)
  • 狭義には貝片を器物等の木地や漆面に装着して施す装飾法をいう

 

貝片を用いた装飾法は古代メソポタミアや中国の殷周時代にはみられた

 

 

国宝:八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作(江戸時代)

 

 

 

スマホ:螺鈿カラー

 

 

 

 

 

 

 

マルタ島

地中海の中央にある島

島の東部には首都バレッタ

地中海性の温暖な気候で、冬は温暖で雨が多く、夏は暑く乾いている。マルタ島にはこの二つの季節しかない