カッコいい時代劇と役者 | アメブロれんやひめ

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▶画像
土方歳三の実像写真を
独自に光源カラー化させ
Digital Humanとして再生。
いろいろと研究しています。

最近、東映時代劇YouTubeチャンネル(など)が、過去にアップした時代劇を

見まくってました。


なかでも『俺は用心棒』は、

現在、毎週月曜日ごとに配信されています(期間限定公開)。

※動画は消えてしまうので、ここへ掲載しません。

随分前にスカパーの時代劇専門チャンネルで見た物語とはいえ、

今や、すっかり話しの展開などは忘れてしまい、

なんだか初めて見る感じでワクワク。

『俺は用心棒』第10話より抜粋して引用

 

「冗談いうな。てめえらの身勝手で、生きたり死んだりしてたまるか!」

と言って、討ち取ろうとする相手をメッタ斬る栗ちゃま(野良犬)用心棒。

 

( ̄▽ ̄)セリフがシビれるワ!

 

 

( ̄▽ ̄)あ!三千さん!かわいい!ゆくゆく「ムァ~さし~」(『女人武蔵』の・・)


▲画像:『俺は用心棒』より

 

俺は用心棒 第10話「祇園小路の刺客」 幕末の動乱期を背景に、好むと好まざるとにかかわらず、風雲の渦に巻き込まれた男たちが善良な庶民の用心棒として、権力の犬達を懲らしめる痛快時代劇! 共に宴席にいた朋輩を斬られ立場をまずくした京在番の旗本は、料亭に居合わせた野良犬を犯人に仕立てて事態を取り繕おうと画策。 謀議の茶店を覗いた半玉を無惨に殺した怯懦なる侍の未来は、もちろん閉ざされていた。 放送日:1967/06/5 色:モノクロ 出演:栗塚旭/島田順司/左右田一平 原作:結束信二 脚本:結束信二/監督:河野寿一
 

 

( ̄▽ ̄)キャー! 栗ちゃま、カッ~クイイ~!!


で、9月にお亡くなりになったことも、既に無かったことになってます。

 

(まさに「冗談いうな」ってか?)

単に現実逃避というわけではなく、

亡くなったことの悲しみで沈むより、

生きている往年の姿を見てファンが楽しむことを、

誰よりも栗ちゃまご自身の役者魂が、

一番望んでいらっしゃるのではないかと思われるので。

栗ちゃま「ほら、みて。僕は、ちゃんとここにいるからね」って。

本当に、「役者冥利」に尽きる名言ですね。




現在のテレビ番組には、昔のように毎週民放で放送されていた時代劇などもなくなり、

大河ドラマなどは、もはや時代劇とは言い難い子供じみたショボさなので、

古い時代の大人っぽい正統派時代劇の動画配信は、懐かしいやら嬉しいやら。

 

テレビ媒体とは違い、PCの中の、ごく身近なところで栗ちゃまたちと再会できる!

悪党どもがバッサバッサと斬りまくられるシーンを見ると、なんだかスッキリ!

今さらながら、悪を斬る!といった日常的な「時代劇の必要性」に気が付いたりして。



近頃見た作品で、『お祭り銀次捕物帳』(あおい輝彦主演)などは、

時代劇なのに、70年代ふう青春モノっぽいところが変に面白くて、

いきなり火消しの用事で「め組」と一緒に夜中に駆け回ったかと思えば、

太鼓叩いてから悪党退治に仲間と繰り出し、

バチ2本だけ持って敵を叩きまくり、白刃と小銃の中を跳び回って大暴れ。

居合わせた目明しの老父とっつァンから、

たまに十手を投げて貰って悪党を叩き伏せる銀次。

 

 

 

 


( ̄▽ ̄)武器は太鼓のバチ二本だけ・・(爆)!っつう、

あり得なさそうな痛快青春時代劇が、なぜか笑えた。


土葬の墓を勝手に掘るワ、アンタら、なにやってんだ?・・みたいなワカモノたちに、

『太陽に吠えろ』のヤマさん(露口茂)が乞食オヤジの二役だったりしてワケわからん。

途中で退屈になった。

ヤマさん「銀次たちだけは、道を間違えさせたくない・・」かなんか言ってたけど、

お祭り以外に、トーシロがバチで武家屋敷に暴力襲撃する道が、

既にそもそも間違ってるのでは?(ソレって、罪になるだろ) 

悪党を成敗するためには、最低でもオヤジと同じ、

十手持ちの岡っ引きにでもさせろよという設定が欲しいなと。

 

ヤサグレてンだか素直なんだか、はっきりしろよと。



許せねえ!・・と悪を憎んで吠える、正当派はコチラ。

西郷輝彦主演の『風鈴捕物帳』、『源九郎旅日記』も見た。
 

 

 

 

( ̄▽ ̄)風の新吉↑(岡っ引き役の西郷輝彦さん)


思えば・・『風の新十郎』で盗人役だった栗ちゃまが

唐津屋に忍び込んだときの「へのへのモヘジヅラ」した新十郎は

「新吉」と名を変えて、八丁堀の本物同心:相川左近に見つかってた。

 



▲画像:『風の新十郎』時代劇専門チャンネルより※モノクロ映像を光源カラー化

 

 

( ̄▽ ̄)「風の新吉」・・同じじゃねえか!で、爆!

覚えてると、なにかと面白い昔の時代劇のヒトコマ。





西郷輝彦さんは歌も声もイイし、将軍の弟:源九郎役の殺陣などは大小の二刀流で、

それこそ両手でバッサバサと斬りまくる! その腕の振り方がまたカッコいい。

とにかく、オープニングから、やたらめったら斬り過ぎててカッコ良すぎる。

斬りすぎてるけど、なぜか、おもいっきりスッキリ(チはないし)。

 

 

 

 


( ̄▽ ̄)リアルなら凄惨すぎてドロドロもんだけど、

そこらへんは、上手くしたもので、いくら斬ろうが着物も汚れない。

痛快で清潔に物語を演出してましたな。

見てるほうも、わかっていながら見てる。

正義は汚れないの・・みたいな感じで。



あとは、中村梅之助主演の『遠山の金さん』や、

萬屋錦之介主演『さすらいの狼』も見たな。

歌舞伎役者は、芸や技や殺陣が普通の役者より、しっかりしてるし、

若干、ワザとらしさも含めたセリフ回しや

 

キメ顔の見せ方から立ち居振る舞いが、とにかく上手い。

どんな役柄でも「一流の役者」という風格が漂っている。

梅之助さんの黒門町の親分『伝七捕物帳』も良かった。

 

なにしろ人情があった。



動画の視聴は、ほとんど1.25~1.5倍速でピュンピュン見るから、

時間をかけないし、まどろっこしくなく、視聴疲れもしない。

なんとなく、息抜き的に見てる。

 

 

 

早回しとはいえ、以前よりも、時代劇の内容は、よく理解できるから不思議。

どちらかといえば、ストーリー展開が早いものが好みなので、

ミュージカルのように、途中で歌が入ったりするのは苦手。

早いとこ話を進めてほしくなるんだよね。



大川橋蔵主演の『銭形平次』も見てる

(これは現在、金曜日に配信中)。

主題歌がイイ。か~けて~も~つれ~た~謎を~と~く~♪

( ̄▽ ̄)オ~ラ~も~トシ~ゾ~の~ナ~ゾを~と~く~♪

だれが呼んだか、誰が読んだか(知らんけど)~省略

ゼ~ニ、ガ~ア、ト~オ、ブゥ~♪

やたらと歌いたくなる、忘れもしない名曲。

でも、時代劇そのものは、ほとんど見たことがなかった。


動画で少し早送りして見ると動きがキビキビとして新鮮な感じ。

「推理力より、情に厚くて女房や子分想いの、ええ親分やなあ~」

という心情に感心する。いつもすぐそばにいてほしい頼れる優しい親分って感じ。

 

モノクロ時代から、ずっと人気があったわけだよね。

 

昔は「また地味なゼニガタか」と思うばかりで、その良さを知らなかった。

 

 

『風の新十郎』で栗ちゃまと共演した「かがりちゃん」も飯屋の娘役で登場。


『新選組血風録』で栗ちゃま歳三と共演したこともある、

カモちゃん(芹沢鴨役の遠藤辰雄さん)が、もうひとりの親分で面白い。

 

年配になっても顔が変わらず、むしろ若い頃より体型がスッキリとして

 

見栄えが良くなってたのが凄い。悪役でも憎めないお人柄。



時代劇からアニメまで、効果的な楽曲の名手だったのは

渡辺岳夫さんがダントツ。

なにげないシーンでも、音響ひとつで、すごく盛り上がった。

 

 

 

それとはまた別に、昔見た『江戸を斬る』(西郷輝彦主演:遠山の金さん)の

エンディングの歌『ねがい』は、特に好きだったな。
 

 




https://youtu.be/1WDtqAGewkE


西郷輝彦「ねがい(江戸を斬る3主題歌)」(オフィシャルオーディオ)

日本クラウン 演歌・歌謡曲 公式チャンネル


「ねがい」(1976年11月25日発売)

作詩:山上路夫

作曲/編曲:#いずみたく 

TBS系テレビドラマ「江戸を斬る」主題歌




( ̄▽ ̄)た~と~へ~きょ~おの~夢が壊れ去ァ~っても~♪

望み明日につ~なげ~ひとは生きるもの~なの~かァ~♪

これも何十年たっても忘れない名曲のひとつ。

時代劇のエンディングまで、しっかり聴いて見てた。


だ~れ~も~よろこびとかなし~みを~♪

む~ね~に~抱いて~生きてゆ~くのか、明日も~♪

 

(一部、歌詞を掲載。)

 

 


西郷輝彦さんは、

栗ちゃま(栗塚旭さま)とはまた違ったカッコよさ(男らしさ)があったし、

殺陣のときの後ろ姿(おしりのラインから後ろ足の構え方)が特に良かった。

声もイイし、顔もイイし、スタイルもイイし、殺陣や動きも冴えていたし、

もう、言うことなしの天才的にスジが通った男前。

甘さや隙がなさそうなところが魅力的で好きだったな。

ヒトとしての完成度がとても高いというか。

ほとんど欠点がない感じだった。

なにか演技をしていなくても

そこに黙っているだけでカッコいい人って、いるもんだな~と。

役者や歌手という看板が無くても

人間的な魅力だけでイケてる存在感があった。

そういう完成度の高い人が、役者として何かを演じるわけだから、

凄い迫力なわけだよね。



遠山の金さん、素敵だったなあ。梅之助さんの金さんとは、また違う魅力。

紫頭巾の松坂慶子さんとのコンビが美男美女すぎて

物語の上では理想的なカップルだった。

時代劇の黄金時代の姿ともいえる。

ベタベタしたような、甘ったるいイヤらしさがなかった。



なにかセリフを言うたびに、

空気がビシッとする感じがあった。

大御所の片岡千恵蔵さんなども、別格の雰囲気。

ああいう感じ(静かな凄みの魅力)は、

現代の人たちには出せなくなったな・・と。

 



昔の時代(物語の中)に、しっかり着実に生きていた現代人・・の風情。

日本人ならば、こういう生き方をするんだ!・・というお手本のような、

真っ当な正義の示し方や在り方というか(あくまで理想としての)、

そんな志のようなものが、少なからず昔の時代劇の中にあった。



Xがまだツイッターだった頃、一度だけ西郷輝彦さんに

直接コメントを入れたところ、「いいね」を頂いたことがありました。

それから間もなく、ステージ4の癌で、お亡くなりになってしまって残念(享年75才)。


時代劇が現代調でコミカル臭くなっても、

どこか古風な感じがあって(悪役は絶対に似合いそうもない正義漢で)

いつも颯爽とした男らしいカッコ良さがあった西郷輝彦さんでした。

 

 

 

なんにしても、正当に悪を成敗するシーンを見ると

非常にスッキリするという、カタルシスの開放感がある。

現世で不可能なことを、代わりにやってくれる。

そうそう、『必殺仕事人』も見たっけ。

 

ズビュッ! ドスッ! ピーン! キューン! クイッ!

 

仕留める音は、仕事人が№1。

仕事と同時に流れるBGMも良かった。


爽快感が高く、カッコよくて、

サマになる時代劇や役者さんが多かったなあ。

そして、そこにはいつも、名曲があった。



( ̄▽ ̄)・・にしても、いまいちワケわからんかったのは、

イキってるだけの『お祭り銀次(捕物帳は取ってつけみたいな)』・・タイトルだけでも笑える。

あおい輝彦さんは、アニメ『あしたのジョー』の主人公:矢吹丈の声だから、

出目金ちゃんみたいなマルガオにリーゼントマゲヅラ?がチョッち変だったけど、

案外、面白く見れました(声はピカイチで好き)。


太鼓のバチ2本で暴れまくる、純情ヤンキー時代劇(青春モノ)・・

バチで叩きのめしまくる男・・刀が弱っちく見えるって(思い出すと、腹筋がイテェ・・)。


新選組血風録の土方歳三のセリフ

「しかし、刀は飾りものではない」

 

( ̄▽ ̄)・・バチあたりって、多分このことかな。

 

 

以上、なが~くなりました。

 

懐かしの時代劇は、やっぱり面白いな。

 

 

次回は、

 

Kindle電子書籍の第2巻『土方歳三の謎』(写真の謎)の進捗について少しだけ触れます。