高利回りを求めるエリアは、北海道ばかりか東北、中国、四国などでも人口減少が止まらず、かなりの自治体で過去20年以上も地価は上がったことはありません。
毎年人口と地価がマイナスになっているエリアの20年先の不動産価値や賃料、空室率はどうなるか。現時点での想像以上に資産価値が劣化する可能性があります。
機械的に計算すると、人口の減少と地価の下落がこのペースでずっと進めば、数十年先に人口が非常に少なく、地価がタダ同然となる自治体は少なくありません。
もともと地方では、資産のうち土地部分が安いため、建物部分の価値が高い。つまり、経年劣化(減価償却)で資産価値が落ちる割合は、都会の物件より大きいです。
その上で、経年劣化という概念がない土地部分も下がります。だから中古物件は値下がりしやすいとなります。
そうなると空室リスクも高いですし、売買の量が少ないことも「出口」の難点になります。そうすると、その投資物件ではリスクに見合った高い利回りが要求されます。
ハイリスクハイリターンな投資をしていると考えた方が良いのかもわかりませんね。