10月後半にニート仲間のノナカシと車中泊旅をしました。
山手線100周という狂気のチャレンジをしていた彼だが、終わる頃にはこの旅をすることを決めていたらしい。
実家のトヨタノアに乗りちょくちょく車中泊旅などするノナカシ。
徒歩旅もするが、たまに車に乗って車中泊しながら1ヶ月前後どっかに行くことがあるみたい。
2022年に行ったがん封じの旅のときなどもそうだが、たまに仲間で一緒に車に乗り込み、宿も取らず長距離移動することも今までに何度かあったのだった。
固定の仕事がない仲間がいるとこうして連休シーズンでも何でもない時期に時間を気にせず遠出ができるので強み。
逆を言えば、その立場にある身を生かして普段からレンタルニートを受け付けているわけです。
出発、しかし・・・
10月21日、レンタルニートとしてイベントバーエデンの出店者に呼ばれてイベントにゲスト参加したあと、池袋付近に迎えに来てもらい車に乗り込んだ。
ひとまずの予定は新潟の弥彦競輪場へ行き、G1レースを見ること。
（ノナカシは競輪好きである）
しかし事件が。
この出発直後に追突事故を起こしてしまったのだった。
ドラレコもないのでもう定かではないが、助手席座ってた身としては前を走る車が坂道の入り口でハザードも焚かずにほぼ止まる勢いで減速走行していた気がする。
双方ケガなし。車体の破損も自走に影響ないレベルで、警察が到着してからの事故後の処理も割とスムーズに済んだ。
意気消沈する2人。
とりあえず落ち着こう。
高速乗ってすぐにサービスエリアに入り長めの休憩をとった。
実家の車をぶつけてしまったわけだが、ノナカシいわくこのときの連絡にも親は至って冷静に対処してくれたそうで「親は偉大」と言っていた。
保険会社とのやり取りなど翌日には事後処理はもうだいたい済んだようだったので、予定通り旅をしようということに。
いきなり旅が終了せずよかった。
ひとまず朝までに現地近い位置まで行き、仮眠を取る。
途中休憩で寄った谷川岳PAは山小屋みたいな内装の雰囲気で気に入った。
朝には現地の弥彦村へ。
競輪場のすぐとなりに神社があるので先にお参りをする。
賭けの必勝祈願というのもあるが、この2人は旅先で神社やお寺にお参りすることがよくあるので通常の観光でもある。
四国遍路とかの経験もあるノナカシの影響を受け、旅先で神社に行ってはレンタルニートの商売繁盛祈願をしたり、おみくじを引いたりしている。
そして10時半のスタートから1日、競輪のレース観戦をした。
熱心に予想を立てるノナカシ。
注目のレースでは賭けもするが、ノナカシは競技として競輪が好きなところが大きいのでいろいろ解説してもらいながら過ごした。
陸上競技やってた身としては競輪場のオールウェザートラック的な雰囲気が陸上競技場を思い出す。走路に使われている塗料のせいか、なんか同じ匂いが漂っている。
最後の決勝や表彰式まで見て終了。
車券は数回買ったけど当たらず。
なお競輪には競馬とは違って単勝はない。
買うなら当たりがデカく出るよう二車単や三連単だね。
どうせ少額しか使わないんだから。
ノナカシの方はちょい当たりが出て収支＋3000円ぐらいだそうな。
温泉入り、当たり分で夕食おごっていただきました。
本当にありがとうございます。
泊まる場所など
車中泊旅では道の駅やその他駐車場がある場所を探して宿泊地にする。
寝るときにはシートを水平まで倒して寝袋で寝る。
（ノナカシはいつも荷台で寝てる）
10月後半で寒い日もあるにはあるが平地での車中泊なら余裕。
このぐらいの時期は全体的に過ごしやすい。
冬キャンプでテント泊をするときに比べれば全然マシだ。
朝起きてのんびり準備をしたら次に行く場所をノナカシが考える。
旅の行程としては競輪を見に行った新潟の弥彦村から日本海沿いに移動し、富山を通って石川方面へ行く。
主にお金をかけずにする観光といった感じ。
前衛的なお寺
国上寺というお寺に行ってみる。
静かでとてもいい雰囲気の場所だなーと思っていると。
なにやらお堂の壁面にBLイラスト風の絵画が描かれている。
これはいったい・・・
いわく「イケメン偉人空想絵巻」らしい。
置かれていた説明文によれば、現代は若者の寺離れが進んでおり、お寺側も変わっていかければ衰退するという住職の思いがあるらしい。
斬新なイケメンイラストを目当てにやってきて、SNSに写真とともに感想をアップするといった行為を推奨しているとのこと。
さらにSNSの炎上供養サイトもやっているのだとか。
イケメン偉人空想絵巻については現地の教育委員会などから批判を受けており、小学校の遠足の見学ルートから外されるといった事態も起こっているそうな。
むしろこのお寺自体が炎上案件だったらしい。
なんとも尖ったお寺だ。
参考記事：
思いつきで見つけた場所に行ってみるとこういう面白い発見があるものだ。
金をかけずに旅をする2人としては食費もおさえたい。
車中泊のあいだの食料は格安スーパーの「ラ・ムー」が役立った。
自分としてはやっぱりパチンコ屋の外観に見えるラ・ムー。
関東には無いのでここで買い物するのもまた楽しみだった。
揚げ物とか惣菜もだけどとにかく安い。
外の券売機と窓口から100円で買える6個入りのたこ焼きは名物のようだ。
朝と昼はだいたいここで買っておいた食料で済ませるという方法を取り、袋に多めに入ったパンなんかはとても役に立った。
揚げ出し豆腐は2人共とても気に入った。
道の駅ではないが海辺の駐車場で泊まった日も。
この旅でやりたいと思っていたことのひとつとして、カセットコンロやその他アウトドアグッズなど使った調理がある。
屋外鍋やるぞ！
ということで買い物をしてここの海辺で鍋もやった。
↑かなり寒い中やってるようにも見えるけど、このとき海辺でありながら思ったほど風は強くなく快適なものだった。
屋外鍋は楽しいのでまたやりたい。
社会科見学編
柏崎では柏崎刈羽原発に行き、隣りにある資料館へ。
去年も東北で車中泊旅をしたノナカシは福島第一原発の関連資料館などにも行き、原子力発電という技術とその現状に関心を持っているらしい。
自分は工学部出身だが、東日本大震災当時も大学通ってたので原発の話はいろいろ習った。
原発は危険なものであり絶対に悪と考える人もいるが、
とにかく他の火力発電とか水力発電とかの発電方法とは比べ物にならないほどの効率を生み出すことができる設備であることは確かなのだ。
ここの展示では原発だけじゃなく、エネルギーや放射線といった関連分野の展示もいろいろあり勉強になった。
あまり詳しい事情は知らなかったけど、
柏崎刈羽原発もちょうどここ最近で本当は再稼働する予定だったのが先延ばしになっている現状らしい。
その他、いろんな駅スタンプを押して記念にするために柏崎駅などにも行った。
柏崎駅前にはブルボン本社が。
ブルボンといえばルマンドとかエリーゼとか。
アルフォートもそうか。
糸魚川ではフォッサマグナミュージアムに行った。
地質や石の博物館といった感じ。
化石や宝石もいろいろ展示してある。
原発で主に化学の分野を勉強したが次は地学。
中学理科でも扱うような玄武岩とか、花崗岩とか、安山岩とかいった言葉が出てくる。
このあたりは海岸でもヒスイが拾えるとかで名物らしい。
糸魚川やその周辺地域は様々な地層が入り混じって地表近くに出ている土地であるため、他よりもいろんな種類の石が見られるとのこと。
関東だと長瀞とか、埼玉の北西部あたりにも古い地層が見られる地域があるという話だったはず。
またも勉強になった。
行く場所の傾向が小学校の遠足や修学旅行のようでもあるが、金をかけずにじっくり楽しむ旅をしている。
合唱曲「親知らず子知らず」に出てくる親不知海岸にも行った。
今は使われていない親不知トンネルもある。
トンネルを通った先の階段を降りると海岸に降りられた。
海辺の夕日が素晴らしい。
富山に入ってからは宇奈月温泉へ。
ゆっくり温泉に入ったりはしなかったが夜でも入れる足湯があったので行ってみた。
しかしこの足湯がめっちゃ熱い！
60℃のお湯が出ているので水でうめてセルフで調整して入れとのことだった。誰もいなくなった時間帯では熱すぎて入れたもんじゃない。
これもまた金を使わず無料で入った足湯の割には記憶に残る出来事となった。
そういう不便さを楽しむのもよし。
一足先に旅は終了
そして5日ほど旅に同行したあとは富山駅から高速バスに乗り先に帰ることにしたのだった。
ノナカシはまだしばらく車中泊旅を続けるとのことだったがタフな男です。
自分も続けてもいいんだけどそろそろレンタル活動を再開しようということで途中離脱に至る。
一般的な観光スポットだけじゃない旅が楽しめました。
こんなふうに時間を気にせず旅や外出をしたいときにもレンタルニートを呼びましょう。
「外出代行」なんてことを言ってるときもあるが、あるいは出資があれば我々がたっぷり持っている時間を使い、代わりにどこかに出かけてレポートします。
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