7月18日
埼玉への帰りはフェリーで青森に渡ってから新幹線で行こうというところだったが、うっかりフェリーの乗船券予約を忘れていたので函館でもう1泊することとなった。
北海道神宮で引いたおみくじにも「旅行:急ぐな」というようなことが書いてあったのでゆっくり行くことにする。
どうせ予定はない。
余計な出費はあるかもしれないけど。
(ありがたいことに追加の移動費や宿泊費はもらっている)
函館でもう1日増えたので、どこかでもらった旅行パンフレットの中から観光プランを決める。
明日は船で津軽海峡を渡るわけだが、青函連絡船記念館「摩周丸」の展示が良さそうだと思ったので行くことにした。
函館駅の近場なのでアクセスがいい。
シンカリオンに「発音ミク」として出てくる初音ミクがお気に入りの場所。
入場料500円。
今はもう使われていない船が停まってて、それ自体が博物館になっている。
日曜だったはずだけど空いていて、なんか入口の事務所あたりにも結構古さを感じられる。
次の予定が決まってない中でゆっくり見るのにはちょうどよさそうだ。
受付を済ませて船に乗る。
「青函連絡船」ってのは昔国鉄の時代に運行してた船の名前だという。
今民間で運行している船は津軽海峡フェリーとか、青函フェリー。
1988年まで使われていたとか。
自分の生まれた頃だ。
キャビンに入ってみて一瞬で雰囲気が伝わってきた。
あー、これはいい。
部屋に入るとスピーカーから音声が自動再生され、当時の船内アナウンスが聞こえてくる。しかも運行時に実際に録音したものらしく、後ろの方で子どもたちが騒いでるような声が一緒に聞こえてくる。
この演出はすばらしかった。
模型好きとしてはやっぱり船体模型の展示には着目してしまう。
当時使われていたらしい、昔の特急列車とかバスみたいな感じの座席が展示してあった。自由に座れる。
制服の展示。
展望サロン。
船の後部にあたる。
コーヒーとかのメニュー表もあったんだけど、係員は誰もいなかったのでコロナで過疎ってからはやってないのかもしれない。
運行当時もカフェスペースか何かになってたんだろうか?
船長服が数種類展示されてて、自由に着れるらしいので着た。
なかなか様になっているでしょう。
仕事してる風を装えるのでちょくちょくワイシャツを着るんだけど、こういうときに合わせやすい。
その他、機関室のような場所の展示。
一番気に入ったのは、以下通信室とか操舵室の展示である。
当時使われていたらしい様々な計器とか通信機とかの設備がそのまま展示されていた。
すごい!これは本物だ!
モールス信号発信機は押してみると本当に音が鳴った。
通信室のモールス信号発信機も実際に音が出るようになってて、通信手ごっこをして遊べるようになってます pic.twitter.com/ynJAJ6coMb
— 仲 陽介(レンタルニート) (@naka_yousuke) July 18, 2021
なんかこう、子供が喜びそうな感じだけど、
本物の展示なのでメカ好きの大人にとってもとても楽しめます。
続いて操舵室。
このあたりもギミックが凝ってて、レバー入れ替えるとブザー音が鳴ったり、インターフォンには通信室の座席との通話機能が本当に備わっていた。
その他船室や甲板など。
摩周丸は素晴らしい展示だった。
もはや博物館としても使い古された感じだけど、船体や設備がそのまま展示されているところがとても気に入った。
沖縄とかで戦争関連の資料館行って暗い気分になるよりもずっと楽しめるのでよい。
こういう系統の観光あったらまたしたい。
昼は前日に続き「ラッキーピエロ」で食べた。
とても美味しかったので気に入ったんだ。
今度は一番人気の「チャイニーズチキンバーガー」。
甘辛の濃い味でおいしい。
まだ試してないメニューもあるのでいずれまた行きたい。
この日もまたとても暑く、午後は大して歩き回る気にならなかった。駅前で時間をつぶし、早めにホテルへ行き終了。
夜もまたセイコーマートの惣菜。
ほかのコンビニだと200円以上クラスでわざわざ買う気にならないような、卵焼きとかごぼうサラダなんかが安いのでよい。
今回の旅で何度セイコーマートに行ったかわからない。
7月19日
埼玉までの帰りの日。
青森に渡ってから1泊の線もあったが、フェリー予約忘れた都合により今日は移動だけになる見込み。
津軽海峡フェリーの昼の便に乗るため、港に移動する。
港は函館駅と五稜郭駅の中間地点ぐらいの位置だし、フェリー乗り場行きのバスは出港時間に対しやや間に合わないぐらいの時刻だ。
観光ガイドにはタクシーが推奨されていたが、
誰が1人でタクシーなど乗るか!もったいない!ということで五稜郭駅まで移動してから3kmほど歩くことにした。
今日もまた暑い。
北海道に1週間ほどいたけど毎日快晴のような状態だった。
フェリー乗り場をよく確認してきたつもりだったのだが・・・
なんだか殺風景で様子が予想と違う。
建物内の受付前まで行き時刻表を確認してみると、自分が乗るはずの便は表示されていない。
やっぱりなんかおかしい。
よく確認してみると・・・
ここは青函フェリーだ。
自分が乗るのは津軽海峡フェリー。
もしそれがあったとしても乗り場は互いに近いものだと思ってたけど、実際はここからさらに3kmぐらい離れた場所なのであった。
これはやばい!
新幹線の予約もしてもらっていたので、乗り遅れるわけにはいかない。
ついにホントにタクシーの出番かと思われたが、一応余裕を持って到着するつもりでいたので、走れば間に合いそうな距離ではあった。
迷っている暇はない、行こう。
そんなわけで青函フェリーターミナルから津軽海峡フェリーターミナルへの3kmぐらいの区間を必死に走ったのでした。
汗だくになった。
途中、ラッキーピエロの店舗がフェリー乗り場近くにもあった。
津軽海峡フェリーの乗り場は近くにラッキーピエロのある方。
覚えておきましょう。
おみくじに「急ぐな」とは書かれていたものの、最後に罠が仕掛けられていたようだ。
なんとかたどり着き乗船手続きを済ます。
フェリーなんて乗ったことない。
念のため早めに着ける時間で予定を立てておいたおかげで助かった。
そして乗船。
「せっかく函館まで行くなら帰りでフェリーにも乗ろう」と思ってした選択だったが達成される。
前日、摩周丸にも行っていたので、ちょうど実際の船旅もしてみたくなったところだった。
楽しみにしていたフェリー。
これもまた、船内は結構広いので探検しがいがある。
乗船券はスタンダード席。いわゆる二等船室的なやつで自由に出入りする空間だが、あまり混んでないので空きを選べば1人で使えた。
同じようなスタンダード部屋が通路脇にいくつも並んでいるが、家族優先部屋とか女性専用部屋もあったと思う。
乗船時間は3時間40分。
料金3000円ほど。
距離は短く、寝る場所の確保には及ばないので一番安いやつで問題ない。
ただ、どうせならもうちょい払って専用エリアに行けるビューシートを取ってみるのも面白かったかも。
出向前に各種設備を見て回る。
飲み物も買ったが、暑い中走ったのであっという間に飲み干した。
窓から外が見えるんで、だいたいの時間は廊下のこのスペースで過ごした。
船の揺れに関してはほとんどなかった。
窓から目を話した間に、気づいたらもう港を離れつつあった。
食事スペースでは弁当や冷凍食品が自販機で売っており、
横にある電子レンジで温めて食べられるようになってた。
たまに見かけるカップ麺の自販機もあったのでそちらを利用。
海の上だからやっぱりシーフードかな。
船旅もいつもと違う気分でいいものだ。
そのうち大洗から苫小牧まで出てる距離の長いフェリーにも乗ってみたい。
結局いくらか客室内で寝っ転がり、
そろそろ飽きてきたなーというころに青森に到着。
青森には2年前に旅行同行レンタルで来ていた。
青森駅すぐ近くの港のあたりに着くものとばかり思ってたけど、フェリーターミナルは今度もまた青森駅と新青森駅の中間地点ぐらいの場所だったようだ。
このあと新幹線に乗るので目指すは新青森駅。
まぁやっぱり歩きかな。
5kmぐらいまでの歩きは荷物持った旅行中でもよくあることだ。
北海道では見る機会がなかったが、新青森駅近くにはラベンダーがたくさん咲いている場所があった。
そして新青森駅に到着。
前回の東北旅行では経由しただけだ。
新幹線に乗る機会もまたほとんどないので楽しみ。
依頼者からお土産の購入を頼まれたので買っておく。
その他、青森の滞在時間がほとんどなかったので、代わりにりんご関連の食べ物や飲み物を買ってから新幹線に乗った。
「シンカリオン」を見てから新幹線に興味が出たんだけど、主人公機でもあるE5系に乗るのがまず初めてだ。
確か、全席が指定席なのが「はやぶさ」だっけ。
思えば、今回は飛行機で新千歳に行き、バスで函館まで移動し、フェリーで青森まで行った後に新幹線で大宮まで帰ることになった。
いろんな乗り物を楽しむ旅となった。
なんなら旅行中レンタル自転車でも割と長距離を移動した。
自由な時間(と、出資される金)があればいろんな旅ができるもんだ。
せっかくなので車内では1人りんごパーティーをした。
ペットボトルのりんごジュースは他でも見かけることあるけど、おいしい。
「王林」がより甘さがあっていい感じ。
「青森といえばりんご」ってイメージあるけど、実際行ってみるとホントにそうだ。どこ行っても土産物としてりんごが強く押し出されてるし、いろんなロゴにもりんごのデザインが使われてる。
せっかくなので車内でまだ見てなかったシンカリオンの劇場版を見た。
ストーリーは新幹線で北海道に行く話であり、昨日まさに行ったばかりの摩周丸も出てきた。このタイミングで見るのになんとふさわしい。
なお、繰り返すがこの帰りの新幹線もまた依頼者が競馬で当てたことによって急きょ旅費が追加で出たような形だった。
競馬に感謝。
これからも「運」が大事であると考えていこう。
大宮に到着し、競馬の当たりで行く北海道旅行は終了。
出張先に呼ばれるという形で突然出かけることになったけど、なんとも刺激的な旅だった。
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