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今年4月に英国ニュースサイト「EXPRESS」上に、巨大な黒い影が満月を横切るように飛行する様子を捉えた映像が公開され、一時ネット上を騒然とさせた。今回目撃された不気味な黒い影は、オマーンにある天文台から超高倍率の天体望遠鏡を使って撮影されたもの。黒い影が画面いっぱいに拡大し映し出されると、影の先端に円盤のような物体が飛行する様子が見てとれる。
【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/05/post_13046.html】
ただし、今回撮影された不気味な物体に対し懐疑的な意見を持つ者は多く、UFO画像の分析で知られる研究家のスコット・ブランド氏もその1人だ。ブランド氏は自身のTwitter上で、「この黒い影は奇妙な現象でも、ましてや月を横切るUFOでもなく、単に飛行機が吐き出す飛行機雲が映ったにすぎない」とコメント。
またその証拠にブランド氏は、Twitter上に同様の視点から撮影された飛行機の写真も投稿しているのだが、確かに、あまりの酷似さに驚いてしまう。
飛行機をUFOと見間違える例は最も多く、米国UFO研究団体「CUFOS」に所属するアラン・ヘンドリー氏が行った調査でも、UFOの誤認事例の内19.1%が飛行機をUFOと勘違いしたものだったそうだ。強い光を放つ着陸灯をUFOと見間違えたり、夕日に照らされた飛行機を不気味に輝く光体と勘違いする事例が報告されることも。
飛行機以外にも月や流星、上空に舞い上がったビニール袋やメタリックバルーンと呼ばれる銀色の風船をUFOと見間違えることがあるという。天文学者でUFO研究の第一人者でもあった故アレン・ハイネック博士も、UFOの目撃例の多くが単なる誤認だと指摘している。
しかし目撃例の中には、単なる見間違いでは片付けられない奇妙な物体が報告されているのも事実だ。今後もUFO関連のニュースからは目が離せそうにない。
(文=山下史郎)
画像は、Thinkstockより引用。