毎日新聞社 2014年2月15日
【ソチ芳賀竜也】ソチ五輪第8日の14日、フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=ANA=が初優勝を果たし、日本男子フィギュアでは史上初めて金メダルを獲得した。日本勢の冬季五輪の金メダルは、2006年トリノ五輪のフィギュアスケート女子の荒川静香以来で、今大会初めて。
羽生は前日のSPで、国際大会では史上初の100点台となる101.45点をマークしてトップに。この日のフリーで4回転ジャンプの失敗もあったが、フリー178.64点、合計280.09点で、トップを維持した。
仙台市出身で、4歳から競技を始めた羽生は、10年の世界ジュニア選手権で優勝し、次世代のホープとして脚光を浴びた。10~11年シーズンにシニアに転向した。バンクーバー五輪女子金メダルの金妍児(キム・ヨナ)を指導したブライアン・オーサー氏に師事。今季は日本男子史上2人目のグランプリファイナル優勝を果たして、全日本選手権でも2連覇を達成した。
羽生結弦 緊張しました。やっぱりオリンピックってすごいなって思いました。自分の中でやはり悔しいと思うところがあるので、金メダルを取って、言うのもなんですけど、ちょっと悔しい。