みなさまこんにちは(^○^)
6月に入りまして、春アニメは終盤に入っております。
この記事でのおすすめは天国大魔境となりますが、記事を読み、画像をご覧いただいて、興味を持ってくれた人におすすめしたい、というあいまいな意見です。
他の2作品については、こういう作品もやっていますよ、というお知らせ程度の記事です。
スルーしていただいてもまったく支障はないと思います。
では、いってみましょう!
もくじ
神無き世界のカミサマ活動
本作の印象は、5話まで、まずまずのおもしろさでしたが、6話からなんだかおかしな方向に向かっていて要注意という感じです。
本作のおすすめ度も評価も、かなり低めです。
内容がアレですし、その上直近のエピソードがおもしろくないんですから、やむをえないでしょう。
8話以降でグンとおもしろくなれば、評価を変える可能性もあります(可能性は低そうですが)
本作のストーリーは、あやしげなガチムチ新興教団教祖の息子・征人(ゆきと)が主人公。
修行として(意図なのか事故なのかよくわからないが)水中に沈められ死亡(?)、そして姿かたちや記憶もそのままに別世界に転生します。
征人についてきてくれた神ミタマ(CV鬼頭さん)はガチムチ教団のご本尊(神様)です。
見た目は幼いのですが、人間の生死や性別を操るなど驚異の能力があります。
ミタマ「ぼくはミタマ。キミ(征人)の神様だ」
ものすごい奇跡を示したものの、住民たちは何のことか理解できません。
この世界には宗教や神という概念が存在しなかったのです。
征人は友人と、彼女らが住む里を守るため、ミタマを本尊として信者を集め始めるのですが、、、
ミタマの力は信者数に比例するようですね。
最初だけ、征人の命の危機だったため特大の奇跡を起こせたようです。
本作のシナリオは、ばかばかしいギャグパートと理屈っぽいパートがあって収拾がついていない印象。
特に6話以降はなんだかよく分からない上に、内容も趣味が悪く、おもしろいとはいえない状態です。
理屈っぽいのも本作の特徴で、1話でえがかれた虐殺の目的や、どうしてこの世界に神や宗教がないかなどいちおうの理由を説明してくれます。
とはいえ、本作のキャラデザは、とてもいいと思います。
女子キャラ、及び皇国の特殊戦力アルコーンたちのデザインがいい感じだと思います。
ところが、本作のキャラ設定は、主人公とミタマは及第点としても、その他の人物の設定に深みがありません。
アルコーンたちも強そうだとはわかるのですが、設定が粗いので満足感がありません。
本作の作画は、キャラ中心の場面はいいのですが、その他のシーンに特筆すべき点がありません。
むしろ、雑な部分もちらほら。
また、本作の特徴としてドット絵の多用(濫用?)があげられるでしょう。
大勢のキャラが動くシーンや、悪趣味なシーンに使われていて一定の効果をもたらしています。
本作のアニメーションは、あまり動いていません。
最低限の動きでなんとかしようという工夫は感じますが、それを観たい視聴者がどのくらいいるのでしょうか。
特に6話以降は省力化が目立ちます。
本作のOP/EDはかわいい曲調でポップにまとめています。
特にEDの鬼頭さんのキャラソンは「ハイハイ!ハイハイ!♪」のあたり癖になりそうです。
本作の演技は、そこそこのCV陣を揃えており、問題はありません。
ミタマが、4話の12分06秒から28秒まで20秒以上ずっと唸り声をあげているシーンがおもしろいと思いました。
鬼頭さんのファンならのぞいてみてください。
うるさくてかわいいです。
また、2話では富田さんの「くっころ」が聴けます。
本作の制作はstudio ぱれっと。
設立後、5年ほどの会社ですので、(本作はともかく)今後に期待したいと思います。
ただ、本作は7話で力尽きた(8話を一週延期)ようですので、元請けをするには力不足なのかもしれません。
本作の良い点は、キャラデザです。
キャラデザ一点特化というかんじです。
本作の良くない点はたくさんありますが、一つだけあげると6話以降のシナリオですか。
そもそもストーリーがよくないのかもしれませんがね。
また、悪趣味な表現も多目にありますので、視聴される場合はご注意ください。
天国大魔境
舞台は、大災害のあとのほとんど滅びかけた日本とおぼしき廃墟です。
そんな環境なのに、主人公たちは明るく元気に旅をしています。
親しみやすいキャラデザですね。
目的地は「天国」
本作の印象は、優れたアニメ作品に共通するスケール感や躍動感はあるのですが、とにかく謎が多くて、もやもやが残りますね。
主人公たちも謎の答えを知らないようで、「知りたい」という気持ちを持ちながら、視聴者にも、主人公たちといっしょにさまよってほしいという作者の意図かもしれません。
なお、各話の冒頭にはこんな注意書きが表示されます。
「本作品には一部過激な表現が含まれているため、視聴には十分ご注意ください」
制作者のプライドを感じますし、堂々としていてひじょうに良いことだと思います。
ところで、「天国大魔境」って不思議なタイトルだなと思いませんか。
まず、「天国は魔境」ではないと思うんですよね。
なので「天国と大魔境」という意味だとは思いますが、その場合、天国は学園、大魔境は主人公コンビが旅をしている廃墟ということですか。
「天国も大魔境」「天国から大魔境」「天国への大魔境」「天国大の魔境」などいろいろ考えてみましたが、よくわかりません。
本作のおすすめ度は、難しいところですが、少しでも観てみようかと思った人におすすめ、としておきましょうか。
ポスト・アポカリプスといっていい無法地帯が舞台ですし、気色の悪いモンスターもおりますし、つらいエピソードもありますので。
そういったものを観たくない人にはおすすめしません。
本作のストーリーは、マルとキルコの天国をめざす冒険と、壁に囲まれた美しい学園の日常という二つの場面が絡み合いながら進みます。
おそらく、この二つの場面の時間軸が一致しているとは限らないのでしょう。
学園パート:不思議な学園風景。
ガラス状の天井に覆われて空は見えませんがとても明るい空間です。
女子も男子も同じようなかわいい制服を着用しています。
幼い子が着るようなデザインに見えます。
先生はAIでしょうか。
タブレットに表示される謎の問い。
「外の外に行きたいですか?」
学園は壁に囲まれています。
約ネバを思い出しました。
ミミヒメ「ぼくが外に出たいな、出たいなあと思ってると、外から二人の人がぼくを助けに来てくれるの。
その一人の顔がトキオにそっくりなんだ」
この娘は、ちょっとした予知能力があるようです。
トキオ(CV山村さん)は眠れずに庭に出てみます。
車いすに乗った園長先生に学校の外について問うのでした。
園長先生「トキオくん。ここより外はあります。
ただし、あさましい怪物がうごめく汚れた世界。地獄です」
トキオにそっくり?
マルのことですかね(1話)
学園には先生専用のドアがあって外に通じているらしい。
学園の子供たちは少しヘンですね。
見たこともないような魚に手足が生えたような怪物(これは後から登場)の絵を描いたり、それをもらって喜んだり。
異様なジャンプ力のある娘や、木陰でいちゃついている娘たちもいますね(2話)
絵が得意な男子はコナ。
胎児らしきものを熱心に描いています。
この絵もかなり不気味なものです。
それを見たクク(CV黒沢さん)は「ほんものの赤ちゃんには、顔がないんだ。
トキオも見に行く?」(3話)
ククと(顔のない)赤ちゃんを見に行くことになったトキオ。
ククは壁をすいすいよじ登ります。
特殊能力なんでしょうか。
ククは壁の上の方のダクトに入っていきます。
トキオは、校内にたくさんいる掃除ロボ(?)を壁に取り付けてなんとか登りました。
おや?監視カメラにトキオの姿は映らないようですね。
暗いダクトの中を進んでいくククとトキオ。
保育器みたいのが並んでいる部屋に着きました。
中を覗き込むトキオ。
ここで育てられているものには、ククがいうとおりほんとうに顔がないのか、、、それは4話をご覧ください。
おおおぉいと、怒られそうですが重要なところですのでぜひご自分の目で観て、衝撃を受けてください。
トキオの友だちのタラオの病が重く、トキオに遺言をします。
「ここから逃げて」(4話)
保育器みたいな装置を点検する医師。
保育器の中身に問題はありませんが、ふと見上げた先に、足跡を発見します。
壁に残された足跡から、子どもの進入を疑い始めたようです。
重体だったタラオが死亡。
体中が黒く変色しひどい状態です。
子どもたちは泣いていますが、遺体は搬出されていきました。
トキオは、病気と死への恐怖で嘔吐してしまいます。
タラオの火葬後、幼虫のようなさなぎのような不気味なものが焼け残りました。
驚愕する園長とスタッフたち。
とにかく、学園の気味悪さがじわじわと高まり、ホラー描写が出て来てますね(5話)
タラオの死の影響か疲れが出て、保健室で休むトキオ。
手足が不気味に浸食されていく夢をみます。
ここはけっこうグロい表現でした。
保育器の部屋に侵入したのがトキオだとばれてしまいます。
靴を調べられたのです。
深夜、トキオは部屋を抜け出しコナの元に向かいます。
相変わらず、学園の監視カメラを欺いています。
トキオが、意識的にやっている感じではないですね。
ただ映らないだけでなくフェイク画像と置き換えています。
いったい、誰の仕業なのでしょうか。
この作品、青年誌原作だけあって、性的な表現もいとわないですね。
賛否はありそうですが、ストーリー上の重要なギミックではあります(6話)
冒険パート:廃墟を歩くマルとキルコ(CV千本木さん)。
おそらく住宅地だった場所ですね。
住宅に入っていき中を物色します。
宝探しという名の略奪行為ですが、特に罪悪感はないようです。
肝心の食べ物は見つからず、大きめの住宅に泊まります。
延々と廃墟の中を歩いていきますが、作画がすごいです。
良い景色ではありませんけどね。
待ち伏せていた5人のおっさんに絡まれたあげくバトルに。
マルの格闘がけっこう強いですし、このシーンのアニメーションが達者ですね。
おまけに、キルコが謎の光線銃を発射。
強力な威力に、おっさんたちは降伏。
光線銃の電池を充電してもらいました。
郊外に入り、キルコはへたり込みますが、マルはスタミナがあります。
なんと営業している旅館を発見し、泊まることにし、くつろぎます。
入浴時のキルコの体中の傷跡がすごいですね。
旅館の女将は夕食をふるまってくれます。
いつもより寝つきがいいマルが伏線(1話)
怪物(ヒルコ)の気配で目覚めるキルコ。
マルを起こし、怪物と戦いに行きます。
怪物は羽と殺傷力のある鞭のような器官をもつ体高3m以上の鳥のような獣です。
暗がりで良く見えませんが、キルコもマルも勇敢ですね。
鞭のような器官をキルコの光線銃で潰すことに成功。
マルが止めを刺そうとしたとき、なんと旅館の女将が猟銃をもって立ちふさがったのでした。
あの中に息子が入って、あれが息子になったと訴えます。
キルコはヒルコとの戦いに慣れているようで、すべてを見抜いていました。
女将は信じていたヒルコの鞭のような器官でバラバラにされ捕食されてしまいます。
キルコは、この怪物の弱点を発見して、マルに伝授します。
マルは「驚異的な身体能力」で怪物の攻撃をかわして本体にタッチ。
怪物の体内に右手を差し入れて心臓のような部分を握りつぶしました。
すごい殺し方をしますね。
モモンガ(オバロ)のグラスプハートみたいな技でしょうか。
キルコはこの技を「マルタッチ」と命名。
旅館を後にした二人は、水没している街を急造のいかだで渡ります。
人の手が入った農地が広がる集落に着きました。
ここが、1話に出てきたおっさんが言っていたトマト(好きなら)天国なのでしょうか。
マルは「天国」に行く目的を、俺と同じ顔をした奴がどこかにもう一人いるので、そいつを見つけたら薬を打つことだと言います。
そうすれば病気が治ってみな助かるかもしれないから、とさらに謎を深めるのでした。
このように、事実の断片はちょこちょこ出てくるのですが、よくわからないんですよね。
隔靴掻痒とはこのことでしょうか。
上手いシナリオともいえますので、このような謎解き要素のある作品が好きな人にはおすすめです。
トマト天国の中に入れてもらった二人はくつろぎますが、マルと同じ顔をしている奴はいませんでした。
農園で栽培された大麻を吸ってさわぐ人々を見て「なんかいびつだな」というキルコ。
トマト天国を出て、船に乗せてもらって東京に戻るようです(2話)
3話で、キルコの驚くべき過去が明かされます。
5年前、電動カートのレーサーだったキルコ。
しかし出場選手名が桐子になってますね。
桐子には弟がいるようです。
このパートは、本作の一つの縦軸となるエピソードですので、ぜひ本編をご覧いただきたいと思います。
旅館でのキルコの脱衣場での行動(1話)に違和感を抱いた人への答えがありますので。
キルコと桐子でややこしいですが、髪の色にも注目してみてください。
冒険パート:東京に戻る船を足のある魚のヒルコが襲ってきました。
作中のどこかで見たような怪物ですね(→2話)
キル光線も効かない、特殊なヒルコのようです。
一計を案じたキルコは、船内の倉庫に敵を誘い込み、水分と粘液を奪って勝利します。
とても知恵がありますし、自ら囮になるなど勇気もすごいです。
さらに、このシーンの作画もアニメーションもほんとうにすごいですね(4話)
5話は幕間的なエピソード。
港町に着いたものの、マルは地元の不良にからまれたあげく、いきなりけんか。
キルコも加勢しますが、マルは歯を折られてしまいます。
歯を折られてブチ切れたマルが強いです。
町で、キルコは収集品を売却したり、地図を購入したり、光線銃を充電したりします。
戻ってみると、マルがいない。
パニックになって、マルの名を呼び、走り回るキルコの動きと作画がすごいです。
マルはどこに行っていたのでしょうか。
ちょっとこれは笑えるエピソードでした。
船でいっしょだった男が訪ねてきて、キルコたちに護衛を依頼してきました。
「不滅教団」まで行きたいというのです。
新たな目的地なのでしょうか。
とある事情で男はリタイアし、二人で不滅教団に向かうことになりました(5話)
とりあえず、「100%安全な水」という地図の書き込みを目指して進む二人。
6話も幕間のエピソードで、バトルシーンあり、コミカルな部分もあり楽しめる回になっています。
立体的なバトルシーンのアクションもいいですし、二人のやりとりもおもしろいですね。
バトルシーンでの千本木さんの演技はほんとうに達者だと思います。
ヒロインCVに千本木さんを起用したことで、本作の価値が少なくとも2割増しになっていますね。
さて、マルタッチが効かない怪物にどう立ち向かうのでしょうか。
マルを発奮させるため女の武器を使う、あざといキルコ。
マルはがぜんヤル気を出し、推定20mぐらいの高さから飛び降りて平気でした。
やはりふつうの人間を上回る特殊能力なのでしょうか。
怪物を何とかした後、二人は元気でハキハキしている女の子が経営している「ほてる」に泊まります。
キルコがその女の子を気に入ったようです。
そこでのハプニングもおもしろくてユニークなのですが、驚いたのはマルが女の子の中に入ってしまったこと。
誤解を生みそうな表現ですが、そこは本編をお楽しみください。
なんと、マルタッチが発動してしまったのです。
この女の子の正体はヒルコ、またはヒルコとなるまでの一形態なのでしょうか(6話)
7話から8話は「不滅教団」とのエピソードとなります。
このエピソードは二つの醜い争いを描くことで、人間とヒルコの関係について考えさせるものとなりました。
一つ目の争いは、仮死状態のヒルコとの戦い(というかマルによる一方的なせん滅)なんですが、仮死状態でありながらキルコは幻覚を見せられて自滅寸前に追い込まれました。
ここは、本作屈指の残酷な表現ですので、視聴の際はご留意ください(7話)
二つ目の争いは、不滅教団と反教団派の争い。
石を投げ合い、鉄パイプで殴打したり、短刀を持っている者もいます。
スローガンは立派でも、その本性と欲望は醜いとしか言いようがありません。
不滅教団に反教団派と登場人物がやたら多いのに、作画は緩むところも手抜きするところもなく見事に描き切っています。
また、ヒルコの正体についてある程度判明しますので8話をご覧ください。
そして、悲しいお別れのシーンもあります。
赤い、赤い血が流れるのが印象に残りました。
8話は、特殊EDからの後アバンもある珍しい構成です。
特殊EDで、やりきれない空しさに憤るマルとそれを泣きながら抱き留めるキルコも印象的ですね。
また、後アバンは何が何だか分からないシーンですが、本編と関係があるとしか思えません。
しかし、どういうふうにつながっているのか皆目、見当がつかないです(8話)
8話でここまで盛りあがる見せ場が用意されていましたので、本作はかなりおもしろい作品といえると思います(8話の法則)
余談ですが、悲しいお別れのシーンは、メイドインアビス1期の最終話を想起させるものです。
宝物を失って号泣する男の表情で、もらい泣きしました。
演技もよかったし作画もすごいですよ。
この記事を書くにあたり各話を見返しておりますが、本作のシナリオは、まだまだ見落としている伏線が仕込まれているようで、ち密なものとなっています。
それなのに、堅苦しさのない軽みとユーモアもあり、バトルシーンもよくできていますし、高評価せざるをえないでき映えです。
本作のキャラデザは、親しみやすさと愛嬌と活力を取り混ぜた個性的なものです。
短いキャラ名も手伝って覚えやすく、すぐに感情移入できるでしょう。
本作の作画は、随所にすごワザを見ることができるひじょうにレベルの高いものです。
高低差のある場面、上から俯瞰する視点で描かれたものや、廃墟の様子など枚挙にいとまがありません。
OPの開始30秒あたりの、主人公コンビが全力で走るシーンを見ただけで分かると思います。
バトルシーンもやたらに光らせるだけでなく、攻撃や防御に意図を感じさせる工夫がなされています。
日常シーンもスムーズに動かしており、なんのストレスもありません。
本邦を代表する制作会社の一つです。
最近の制作作品は映画が多いようです。
本作にも高度な技術がふんだんに盛り込まれていますね。
テレビシリーズでは、「ハイキュー」シリーズ・「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ・「進撃の巨人」1期など。
もはや古典かもしれませんが、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズも色あせないですね。
「純潔のマリア」「ジョーカー・ゲーム」「憂国のモリアーティ」など歴史を下敷きに丁寧に作り込まれた作品群も記憶に残っています。
本作の良い点は、素晴らしい作画とアニメーション、愛嬌のある主人公コンビの造形と演技、謎多き、手の込んだシナリオを挙げておきましょう。
荒廃した世界でもたくましく生きている人々の熱気のあるドラマも見どころでしょう。
本作の良くない点は、大災害後の世界という設定そのものが受け入れづらいところや、ヒルコの存在やその設定についても嫌な感じをもつ人もいるだろうと思います。
人体損壊の描写や、ややグロいシーン、暴力シーン、それに性的なシーンに拒否感を持つ人もいるかもしれません。
本作の評価は、物語の結末にもよるでしょうし、このあと、きついシーンもあると思いますが、8話の法則を信じるなら、高評価しておくべき作品だろうと思います。
地獄楽
本作の印象は、3話の前半までは最悪に近く、視聴打ち切り寸前でした。
視聴メモ「絵はすごいけれど、キモい。悪趣味が過ぎる」
その理由も視聴メモから。
視聴メモ「開幕で生首」
「しかし何度斬首を見せる気なんだ」
3話の途中で、主人公コンビが切り結ぶシーンとその収まりがよかったので視聴を継続しています。
悪趣味展開は嫌いですが、グロ耐性がないわけではないのでがまんして視聴しています。
3話の視聴メモ「(視聴を)切ろうとしていたのに、おもしろくなってんじゃねえよ(笑)」
本作のおすすめ度は、ネガティブです。
上記のとおり、人体損壊とスプラッターのオンパレードともいえるからです。
マニアの人は、人にすすめられなくとも勝手に観るでしょうし。
本作のストーリーは、江戸時代に実在した山田浅右衛門をモチーフにした和風ダークファンタジー。
冒険と宝探し、登場人物どうしの命がけの勝ち抜き戦の要素もあって高いエンタメ性をほこります。
主人公、画眉丸(がびまる)は優れた忍びであり愛妻家。
忍びの里を抜けようとしたものの裏切られ、捕り方の役人20人を斬って死罪となったものの、執行をことごとく阻止します。
忍術を使っているのでしょうが、殺されても死なない不死身の忍者です。
画眉丸と相棒になるのは、監視役の山田浅ェ門佐切(さぎり、CV花守さん)
端正な容姿に鋭い剣技の使い手でありかっこいいですね。
このコンビが、不老不死の仙薬を求めて冒険に出ます。
持ち帰れば、無罪放免となる「御免状」を受け取る条件です。
画眉丸は妻(CV能登さん)と再会したい一心でこの条件を了承するのでした。
現在、8話まで進んでいますが、島に渡った10人の死罪人と10人の監視役のうち半数以上が死亡。
天仙(てんせん)と呼ばれる島の守り神たちとの闘いとなっています。
本作のキャラデザは、繊細な線に、鋭さと強さを秘めたもの。
劇画調ではありますが、少女漫画の趣も漂わせていますね。
本作のキャラ設定は、死罪人、監視役それぞれにバックグラウンドがあり、回想シーンが用意されているキャラも多いです。
また、無実でありながら死罪となっていたり、死罪人と通謀している監視役もいたりして多彩です。
上手いなと思わせる絵が多いのは事実です。
しかし、感動するとか二度三度と見てしまうようなものではないですね。
視聴メモ「絵がキレイなら何を描いてもいいんかい!」
本作のアニメーションもすごいものに仕上がっていますね。
特にバトルシーンの動きは優れていると思いますし、剣の操作にも違和感はありません。
視聴メモ「実際、刀で戦うってこういうことなんだろうなとは思う。が、好んで観るようなもんじゃないな」
花守さんや能登さんや高橋さんのことは誰かが書くでしょうから割愛。
ヌルガイ役の小市さんの演技も光っていたように感じました。
ちなみに、小市さんは「わたゆり」の純加役でも好演しております。
こちらも本邦を代表する制作会社です。
最近の制作作品は「とんスキ」「進撃の巨人Final」「チェンソーマン」など。
そういえば、本作にも10M以上の大型怪物が出てくるシーンでは、進撃の巨人を連想した人も多いのではないでしょうか。
次は、主人公コンビのドラマ。
3話で斬り合って以降は、深化していると思います。
本作の良くない点は、たくさん書きましたのでもういいでしょう。
本作の評価は、好き嫌いは別としても、マイナス点が大きすぎて点が出せません。
テレビという媒体で無制限に流すようなものではないと思います。
ただ、本作を一概に否定するものではなく、芸術作品としての価値はありそうです。
視聴者が自らのチョイスで作品を手に取るような媒体でなら、あり得るものと思います。
あとがき
いかがでしたか。
興味をもっていただけるような作品はございましたでしょうか。
さて、春クールも残り1か月を切っているのに、いまだに半数近く未視聴です。
興味は十分あるのに、手一杯で視聴できないというのはストレスです。
そろそろこの、次から次に新作アニメを見続けて好きな作品探しをすることに疲れを覚えております。
作業感と義務感を感じながらアニメを観るなんてよくないことじゃないでしょうか。
本ブログもスタイルを変える時期なのかなとも思います。
総もくじ
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23年春アニメあれこれ③天国大魔境など
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