Garage Full Scale 奮闘記 - Amebaブログ

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LOTUS車のレストア記事。他に「Dr. AMP Lab.」名義の記事も収録。

2014-01-31に、「駄球pp ③ <6BM8編>」としてBlogに上梓済み(https://ameblo.jp/renshaoyaji/entry-12469640786.html
この時はLUX製のトランス、PT:4A46B、CH:4610(並列接続で2.5H/160mA、OPT:COH-12-5(5B型で多極管用途に定インダクダンス型)、を使用し、位相反転及びドライブ段は差動増幅型であった。


出力管のバイアスがやや深いのに加え、KFBも施したので、やや感度が鈍いかな(?)という印象。でも得られたサウンドには満足であった。

その後ごそごそしていたらSANSUI製のトランスが一式見つかった。
PT:0~100-117V×2、90V/0.85A(倍電圧整流用)、25V/5mA、6V/0.3A、6.3V/3.5A、6.3V/5A


恐らくレシーバー用か何かだろう。それにCH:C5-200、PT:W-10-6×2というラインナップ。

そこで6BM8の三極部を差動増幅で位相反転させて、その直後にローμ管を1段ドライバーとして挟んで、なおかつ固定バイアスで目一杯頑張ってもらおうという計画。
2021年の春先に製作にトライしたのだが。結局うまく行かなかった(2021年3~7月の投稿が空いているのはこの為)。



再挑戦の機を虎視眈々と狙っていたが、2023年冬号の「管球王国」でオーディオマエストロの是枝氏による「50BM8PP」の製作記事が掲載された。
元々はアンペレックス社が発表したもので、ブートストラップと正帰還が併用されているそうな。
オリジナルは多極管接合、是枝氏はUL接続で、バイアスの抵抗値が変更となっている。
当ラボの追試(?)では、多極管接合(但しSG電源はB電源よりZDで低下させて供給)+KFBで挑戦してみた。

合間を縫ってシャーシ加工→塗装→偽装。配線組み立ては1週間程か?


MT管周りに一杯部品がまとわりつくので鬱陶しい事この上ない。

通電後は初期トラブルの洗礼に見舞われ、一つ一つ克服しながら前進。
最終的にKFB=-6dB、NFB=-10dBで、ちょっと信じられない良い音を奏でるようになった。

ラボが移転して測定手技が安定していないので、測定値は参考までに。

最近ではA.I.を駆使して即座に回答を呉れる。
「GEC(イギリスのGeneral Electric Co.)とMarconiの合弁会社である M.O.Valve (Marconi-Osram Valve) が開発した「KT」シリーズの名称は、Kinkless Tetrode(キンクレス・テトロード/ひずみのない4極管)に由来しています。」
「KT」シリーズは、「KT88」「KT66」「KKT44/45」等が良く知られるが、端っこに「KT33C」が並んでいる。余談だが、「KT90」「KT120」「KT150」「KT-170」等は後年の創造物で、本家(M.O.Valve )とは縁もゆかりも無く、製造国が違えば自ずと出てくる音も異なると考えられる。

さて今回はその「KT33C」のお話し。

 


かつて(MJ誌1976年4月号)浅野勇氏が著述したように、いわゆる「レス管」の類いである(レス管=ヒーター電源として専用の巻き線が要らない)。が、該当管のヒーター電圧は、「25V/0.3A」若しくはパラレル接続して「13V0.6A」である。

欧州的に25V規格の真空管を何本かシリーズで接続すれば目的は得られようが、日本的には一工夫が必要で、身近な例で、「NEC/50CA10」なぞはヒーターを2管シリーズ接続して、AC100V入力側の(SWとFUSEを通った後で)100V端子で供給されている。今回の「KT-33C」の場合、ヒーター電圧は、「25V/0.3A」なので4管をシリーズ接続して100V端子に繋ぐか、パラレル接続するとい「13V0.6A」なので、汎用電源トランスの「6.3V+6.3V=12.6V/3A」タップで大略供給可能と思われる。

その一方で、TANGO「MX270」というパワートランスが見つかった。
1996年8月のカタログには、「TANGO MX-270:6C41-S×2、E130L-S×2」用とある(いずれの球も見ず知らず)。


端子は、
1次:0-100V(外付けFUSE 2A)
2次:180-160~0~160-180(AC0.27A DC CT整流 球280mA Si260mA),
0-300V 60mA(カタログ記載漏れ)、0-6.3V/3A, 0-6.3V3A, 0-6.3V/2A

諸元通りなら、プッシュプルでバイアスが19V、ドライブ電圧は約27V程度か。ここはトランスを最大限利用して、「KT33C」には、ヒーター電圧=12.6Vを供給し、B電圧は160(180)Vを両波整流して供給する。前段用に「300V」端子をブリッジ整流し供給する事とした。

いつも通り、毎日にらめっこして配線完了。

思わぬ配線ミス(致命的!)をやらかしたり、原因不明の「2番上だけ信号ロス」とか訳の判らない現象に振り回されながら、ようやくOPT(CRD-5)の「0-4-8-16Ω」を利用したカソードフィードバック(約-8db)も戻り、オールオーバーのNFBも、当初「-6dB+微分補正(470pF)」で試聴していたが、聴くに堪えず、結局「KFB(-8dB)+NFB(-10dB+微分補正(560pF)」でいつもの「Dr.AMP Lab.」サウンドに落ち着きました。いやー、NFB量と微分補正量でここまでサウンドが変わってしまうとは!? 改めて局部負還のみならず負帰還の奥深さを思い知りました。


さて、測定結果公表と行きたい所ですが、NFBと格闘したり、Lab.が新しい環境になった事で、何とも不慣れでまともにデータが取れませんでした。D.F.=3.3  位かな?

音の印象は? 外観から推察されるように、比較対象は「6V6G」です。250Vで30mA位。対して「KT33C」は200Vで60mAです(実際にはそこまで流れない、13V@240Ω=54mA)。でも電流がたっぷり流れている事もあって、「6V6G」より濃密なサウンドが得られている様な気がします。試聴用に「TANNOY/EATON(HPD-295A」に繋いだと思ったら「Autograph」みたいな立派な音がしてびっくりしました、何のことは無い、「Autograph」に繋いでいたのでありました。

 

もう新品は無いのだけれど、まだまだ入手可能なNIXIE管。


英国製は元より、旧東独製も信頼性があり長寿命。個人的に10年ほど前に作りまくったが、NIXIE管トラブルで交換に至ったケースは少ない。その一方で問題は旧・露西亜製の「IN-18」と言う民生用としては比較的大型で人気はあるが不良品の多い管種。
供給源もe-bayで旧・露西亜関連諸国が多い。現に当方の所有もモルドバから入手した6本の内、2本がNGな始末。


イギリスのPeteによれば、最近ウクライナから入手できるのは問題ないとの事。ウクライナ支援を兼ねて久々にお取り寄せ。

さて、初期不良(!?)の棄却のためにもテスター的なものはないのだろうか?
「NIXIE TUBE RESTER」で検索すると以下がヒットする。NIXIE TESTER https://nixietester.com/

今は細分化されてNIXIE TUBE専用のボードが何種類か発売されているが、その昔「プロトタイプ」と称する汎用品を入手していた。11-pinタイプの「ZM1020」や「Z5660」等はそのままテスターに刺してチェックできる。


その一方、各端子は出力を取り出す事ができるので、13-pinの「IN-18」の基板ソケットを入手して自作した。

また「CD-24」など、角形のソケットにも応用して、同様にチェックできる事を確認した。

動画はFBの方を参照してください。