あーくん中学生時代のある日。

精神科は今(23歳)でも三か月に一度ほどの頻度で通っています。

私は同行せず、一人で。

 

 

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今日はあーくんの月に一度の精神科受診の日でした。

え?精神科?そう思われる方もいるかもですね。
中学校の同じ支援学級の保護者同士で話していた時にも

「精神科って・・・・^_^;」という反応の方もいます。
でも、実はとっても重要なのです。


今まであーくんは市の障がいセンターに通っていて、

診断書が必要な時(特別児童手当をもらう時に提出するのです)は

市のお医者さんに書いていただいてたのですが、
あーくんが18歳になったら、

今までの市のお医者さんには書いていただけないということが何年か前に分かったのです。

 

18歳以降に必要なのは、障害年金をもらうか、もらわないかという判断。


あーくんは将来年金を頂いて生活することが良いだろうと夫婦で判断して、

では年金をもらえるために、診断書をかいてもらえるお医者さん(精神科の)を、かかりつけの先生を作ろうと、

色々と情報収集して、今の病院を見つけました。

 

 


精神科は、初診で予約を取るのがとっても大変です。

子どもさんをみてもらいたい、という人が多いから。
電話での受付なので、アイドルグループのコンサートチケットを取るくらい気合いを入れないと、

つながらない、という状況です。

 

でも、無事診ていただけることになったのが中学校に入学して2か月ほど経ってから。

それから、月に一度ペースでの受診です。



先日出席した成年後見人制度の勉強会でも言われていました。

この制度を利用するときにも精神科のお医者さんの診断書が必要とのこと。

だから、かかりつけのお医者さんを今のうちからもっておくといいですよ、と言われていました。

 

お医者さんの中には、最低でも半年は診たいという方もいらっしゃるそうで。

「今、診断書が欲しい」と思っても、

すぐに手に入らないと思っておいた方がいいそうです。

 


ちなみに、この時の講師の先生も、

「もし成年後見人制度を使わなくても、みなさんのお子さんは障害年金をもらうと思われている方はやっぱり診断書が必要なので、かかりつけの先生がいるといいですよ」
と言われていました。


ちなみに他に年金を申請する際に用意しておくといいのは、今までの成育歴を簡単にまとめたもの。
必ず聞かれるのでと言われていました。
(講師の先生は、担当された方の保護者が失踪してしまって誰も保護する方がいないという方だったそうで、小さいころの経歴を書くのにとっても苦労されたとのこと。世の中には、色々な職業の方がいらっしゃるんだな~としみじみ思いました)

 

 



そんな感じで、将来あーくんが障害年金を申請するときに診断書を書いていただきたいので、

今からの流れ、成長を知ってもらいたいと思って月に一度受診しているのです。

おかげさまで、最近思春期のイライラもちょっと前ほどひどくないので、今日は和やかムードでした。


先月なんかは、先生に口答え?!していました。

名前を呼ばれた時に返事をすることについて、
先生から「○○○○く~んって、呼ばれたらどうするの?やってみて」と言われると

あーくんは「そんなシチュエーション中学校にはありません」と言い(私は(@_@;)汗となっていた)

「でも、名前を呼ばれた時に、大きな声でハイって言わないと、呼んだ人がどこにきみがいるかわからないじゃない?いないって思われるかもしれないよ」と言われていていました。


「なんでそれをするのか」ということを「動機づけ」というそうですが、

それがあーくんが腑に落ちていないと、行動できませんよ、と言われていたのでした。



でも、今日は、先日の特別支援学級のスポーツ大会で勝ったことなどを報告していて、「良かったね~」と言ってもらえて、あーくんも嬉しかったかな。

病院に行く途中
「先生は、なんでも話していい人なんだからね。困ったこととか、嫌だったこととか、言ってもいいんだし、
わからんことを教えてもらえるけん、これがわかりませんって言っていいとよ、。イライラします、とかも言っていいし、。」

と言っていたら「そんなん言わんでいい」とは言っていたのですが^_^;
でも、和やかムードでよかった(^^)/
(※この後、教育相談の先生に『病院受診マニュアル』を教えてもらったのです)

 



受診も終わり、中学校へあーくんを送って行った後、

ひとりで歩いていて、私が「なぜ精新科にかかっているか」を考えました。

今までの療育は、

あーくんが療育を受ける、私が先生に相談する、がメインと考えていました。
あーくんはあーくんで療育の先生とプレイセラピーを受けて、信頼関係が築けています。


もっと大人の人との関わりを経験する、ということで精神科を受診するという意味もあるんだな~と、ふと思いました。
親でもない、学校の先生でもない、あまり接しないけれど、でも月に一度会う大人って、意識して作らないとそういった存在はいません。
そんな人に、自分のことを話す練習ができるって、

いいことだな~と今日のあーくんの姿をみて思いました。


すると、ふと、さっき二人で受診した姿(映像)が頭によぎり、

まるでテレビの再現フィルムみたいに、時が流れ、

私もあーくんも年をとり、

私の姿が消える・・・そんな映像を想像しました。


私がいなくなっても、あーくんはひとりで病院に通っていて、ちゃんと先生とお話している。
そんな時は、確実にくるんだな~と思うと、びっくりするくらい、涙が出てきました。
道を歩いていたのですが、止まりませんでした。


でも、その姿って、とっても理想的だな~と思いました。

自分で具合が悪いから、行きたいという判断ができて、病院を受診する。

もしできなくても、周りにそう判断してくれる人がいたり
連れて行ってくれたりしてもらえる将来が理想だな~そう思いました。


私がその場にいない、ということがとっても辛いけど

でも今の私もそういう状態だな、とふと思いました。
私の両親はもういなくなってしまったけれど、

一人で歯医者にも行けるし、健康診断にも行ける。
だから、あーくんもなんとかなるよ、と。
将来、あーくんの周りには、優しい人がいっぱいいたらいいな~

・・・拭き拭き
(@_@)(ハンカチ)



と、思っていたら、急に昔好きだった

漫画「動物のお医者さん」の話を思い出しました。
5巻に出てくる「クルタン」という犬の話。


ハムテルたちのいる大学の動物病院に、クルタンという犬がやってきます。
動物にとって、病院、とくに獣医はキライだけど、クルタンだけはどうやら好きらししい。
ハムテルたちが珍しいな~、と思っていたら、

実はクルタンは白衣を着た人=以前住んでいた、毎日料理の残りをくれていた隣のレストランのコックさんたち
と勘違いしていただけで、二階堂くんががっくりきた、という話。

でも最後にクルタンは、病院に行ったあと、どうやら体の調子がよくなるとわかり、

体調が悪くなると自分から病院にくるようになる珍しい患者さんになった、というオチでした。


クルタン賢いな~
いいぞ~
クルタン♪