あーくんの高校の入学式(もう何年も前)ですが。

この時期になると思い出します。

 

 

当日、国道の朝の事故渋滞の影響で

一クラス分の人数がまだ到着できていないとのことで

10時開始がずれます~とのアナウンスが。


せっかくの入学式、

みんな揃ってからが良いですよね急ぐことはないヽ(*^ω^*)ノ
さすがあーくんの入学する高校です。
結局入学式、10時20分に開始しました。

良かったですね〜💕

この20分という時間があることで

一生に一度しかない入学式に参加できるんですから。
とっても価値のある20分ですよね〜



あーくんの入学した高校はそういう学校です。
「出来ていないことを嘆くより。出来ていることを認めよう」

当たり前という価値観でものみると「たったこれだけ」と嘆きたくなることでも

ゼロをベースに考えると全然見え方が違ってくるのです。



校長先生(生徒に校長ちゃんと呼ばれている)は


「桜は、花は、咲いているだけに価値がありますか?

散っていく花びら、雨に打たれる花びらにも
感情を湧きたてられたり、教えられたりするのです。


今、入学許可宣言をしましたが、こちらがあなた達を選んだんじゃありません。
君たちがこの高校を選んでくれたんです。選んでくれてありがとう。」


「きつい言い方になるかもしれませんが、

中には高校進学をあきらめた人がいたと思います。
高校には入れないって。

でも、こうやって朝起きて、制服を着て

そしてこの会場に座っていることができているんです。

たくさんできることが集まって、今こうしているんです。

当たり前じゃないんです。スゴイことなんですよ。
そして、2、3年生の先輩もみんながんばっているんです」


入学式のお祝いのメッセージで言われていました。
生徒さんの中にも、保護者も泣いている人がたくさんいました。
 

 

 

 

学校のパンフレットにこうあります。


例えば「学校に1日しか来れなかった」いやいや違います。
「頑張って1日来れた」のです。
テストで30点しかとれなかったのではなく、30点をとることができたのです。

こんな考え方は甘いですか?
甘くて結構!
これがこの高校ならではの考え方なのです。
そうやって小さな一歩を確実に積み重ねていくことも、
一気に大きなジャンプを果たすことも、
どちらも素晴らしいじゃないですか?
君は君、その愛しさに優劣などありません。
君は君のままでいいんだよ。




マザーテレサが、新聞記者に
「あなたは貧しい人を甘やかし過ぎているとは思いませんか?」
と言われたとき、マザーはこう答えました。
「世の中には、お金持ちを甘やかすところはいっぱいあります。
一ヶ所くらい、貧しい人を甘やかすところがあってもいいとは、お思いになりませんか?」



校長先生は、マザーテレサのように
強くて優しい先生なのです。
そして、この高校のたくさんの先生方も。



あーくんは卒業し、数年経ちますが

今でもいい学校だったな~と思います。