2017年12月。
娘に中学受験をさせてみるのはどうよ?と思い立ち、2018年の春に浜学園の門を叩いてから早や4年が経ちました。この期間、娘の成長もさることながら、当初は親として娘のサポートに必死になるあまり娘への干渉を続け空回りし続けていた私も、6年生の最後の1年間では流石にカドも取れ「ただ狼狽える役回り専任」となりまして。結果、娘の邪魔をせぬようになった分、これはこれで大人として成長?させていただいたのだろうと勝手に解釈しております笑。
片や娘の成長は凄まじく、浜学園の皆さまと優秀なお子さまたちが揃うこの環境のお陰で、なかなかスーパーな小学生に育ってくれました。
とはいえ、娘は中学受験界隈に一定量いらっしゃる「大人びたスマートきらきら女子」ではありません。客観的に見ると、幼さを残したごく普通の「時間があっても読書しねぇ言葉のチョイス間違えまくりのただの猫好き女子」です笑。それでも私の主観という名の色眼鏡を透しますと、スペシャルな誇れる娘に見えてくるので不思議なものですね。
つい先日、そんな色眼鏡エピソードがありまして。
娘が生徒証の写真を撮りに街へ出たついでに、浜学園に立ち寄ったときのお話です。わたしはわたしで証明写真を撮らねばならなかったので、私の撮影時間と仕上げを待つあいだ、その時間を利用して浜には娘だけが出向きました。制服姿をついでに披露しておいで♪というのと、教室内に掲示されている合格者名リストを見て、自分が進学する学校に誰が来そうなのかを確認するのが主な目的でした。そしてもちろんもうひとつ。だれだれくん、だれだれさんは何処に合格したのか?それらも拝見してきたようなのですが、その時の娘の様子が面白く。
クラスが一緒だった憧れ優秀女子の名前を見つけると拍手。日特で仲良くなったあの男の子の名前を本人から聞いていた第1志望校の中に見つけると拍手します。そして保育園が一緒だったあの子の名前を最難関校で見つけるとびっくりしつつも少し大きめの拍手!。と、そんな風に授業の邪魔にならないように注意しつつも、都度ひとり拍手しながら眺めていたそうです。
のちに娘と合流し、その「思わず拍手しちゃった」という話を本人の口から聞いた時に、
「あなたは人間が出来ていらっしゃいますなぁ...笑 」と、私が感想を述べますと、、
「めちゃ嬉しかってん !!でもそんなん皆一緒やろ」と、娘はのたまう。それに対して、
「悔しい!とかワタシももしかしたら〇〇行けたかなぁ、とか、そういう感情はないの?」
と、野暮なことを続けて聞いてみると、、、
「そんなんあるわけないやん」
と、サラッと返されてしまいました。
「いやぁ、大人はそうもいかんかったりするものなのよ...」という言葉を今ここで言わずとも良いかと、グッと飲み込みはしたのですが、、、巷には心を整えることに必死の大人もいるなか子どもたちはさてさてどうなのか。
娘が掲示の名前を見ながら、皆の精一杯の戦果を讃えることができたように。どうしても名前を見つけられなかった友だちのことを話しながら少し憂う表情を見せたように。そしてその表情のまま「わたしは上手くいったから悔しいとか思わんって言えてるだけで、〇〇くんなら思うことも違うんやろうなぁ」とその子のことを慮れたように。「でも、頑張ったことに変わりはないよなァ、、」とわたしが声をかけたとき、娘の見せた頷きに強い意志を感じたように。
この時これら娘の姿から、子どもたちはどれだけ自分たちが必死になって努力したのかを知っていて、お互いを認め合っているように感じました。
この中学受験という狂気じみた経験は、どうやら娘や子どもたちを大きく成長させてくれたようです。なんなら私たち親が思うよりも、もっと大きな成長を遂げてくれているのかも知れないなぁ、と、そんな気がしたのでした。
そして、思い返せば、、
この4年間...
一言でいうと、、、
そう。
楽しかった。
結局、振り返ると、、、
楽しかったんだよなぁ。。。
そんな受験にまつわる日々を好き勝手に綴った当ブログでしたが、書き連ねるなかで「中学受験を先に終えられた先輩の皆さま方からいただいた助言」「同学年の皆さま同士の励ましと愚痴の吐き合い笑」「2023年以降に本番を迎える皆様からのエール」などなど、皆さまから数多くの声掛けをいただきました。
これらは、初めての中学受験で右も左も分からなかったわたしを正しい道に導き、時には勇気付けてくれました。幸いなことにこのブログは、わたしにとってそういった皆さまからの思いに溢れた場となってくれたのです。関わっていただいた全ての皆さまに御礼申し上げます。感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。
また、この春より娘が通う学校については敢えて伏せておりますが笑、家に猫を飼っており、ピアノが下手の横好きの、昔取った杵柄で空手の型なんぞをふわっと披露することがあるかもしれない、たまに変な言い間違いをする読書苦手女子の話がお子さまの口からぽろりと出て来ようものならば、お子さま自身の気が向く場合のみで結構ですので「その子と仲良くしてみたら?」とそっとお口添えしてやってくださいませ。不躾ながらも宜しくお願い致します。
ふぅ。。
それでは最後に。
全ての親子にとって中学受験が、
苦しくとも最後には楽しかったといえる、
そんな経験になることを願っております。
そしてどうか、
今後これらの経験が多くのご家庭において親子の絆を深めるきっかけとなりますように。
そして、
このブログを訪れてくれた全ての皆様へ
これからも多くの幸あらんことを!
そう心より願って大団円、
最初で最後の中学受験 in 関西2022
雨垂れ石を穿ったところで、
終幕とさせていただきます(๑´ヮ`๑)ノ
でわでわでわ!!
るのわーる