質の良い豪奢な布をふんだんに用いていることが、見ただけでわかるような
衣装を見にまとった彼は自らを神の使いと名乗った。
「私の名は、デッラ・ローヴェレと申します。ヴァチカンにて枢機卿の職務を得ている祭祀です」
表面上は恭しく、だがその実かなり高圧的な態度で自己紹介をしたこの男・・・
僕知ってるよ~、チェーザレさんの政敵だ。
僕がこの世界に迷い込んで一番にびっくりしたのはここなんだよね。おそらく僕のいた世界で言う所の10世紀からざっくり17世紀くらいまでの著名人が、ごちゃっといっぺんに共存してるの。
だからこそ、僕がタイムスリップ的な何かをしたのでは無くて、異世界に、もしくはパラレルワールドとでも言うような世界にきてるって確認できたわけだけど。
カノッサの屈辱そっくりの事件がつい10年前に起きているのに、もうチェーザレさんの政敵であるデッラ・ローヴェレ枢機卿が存在してるなんて僕のいた世界の歴史ではないもの。
この分なら、マキャベリさんもすでに表舞台に登場しているかもしれない。
あって見たいな~。
でもこうやって、奇妙に人や政治形態は似通ったものというか、そのものといっていいものが現れてきている。
本当は環境が人を、その人たらしめているはずだから、こんなはちゃめちゃなこと起きるわけないんだけれど、僕にも変な特殊能力が備わっているくらいだから何が起きていたっておかしくはない。
例えば、元の世界で言うあの世界宗教は、この世界ではトリニティ教団と呼ばれている。
ローマと思しき場所に教皇庁が有り教皇もいるみたいだ。
どこまでもふざけた世界設定としか言いようがない。
んっと?ぼんやりしてたら、デッラ・ローヴェレ枢機卿に睨まれている。
僕は一般的な日本人のリアクションとして、反射的に愛想笑いを浮かべる。
「何をニヤニヤしているんだ。貴方は一体何者ですかと聞いているのです。ここは風車の国の会議である。貴方は明らかに異民族で有り、おそらく異教徒であろう、部外者は早く出て行って欲しいものだが」
勝ち誇ったように言っている。
「何者とはなんていいようですか!!彼は私の窮地を救ってくれた大恩人、しかも先ほどの戦果の大半は彼のおかげなの、あなたにどうこう言われる筋合いはないわ!!
ミナちゃんが赤毛を逆立てて怒ってる。
すごい迫力でヴァシュタール伯爵は気圧されている。
だけどデッラ・ローヴェレは流石に役者が違うようで、毛ほどにも感じている様子を魅せずに応じた。
「で、その彼は何者なのですか?救ってくれた?いいでしょう、だが所詮異民族で異教徒だ。唯一絶対の主を仰ぎ見ない異教徒です、それとも風の国の王家はトリニティの洗礼を反故にするとおっしゃいますかな?」
「デッラ・ローヴェレ枢機卿、私は確かに異民族では有りますが、異教徒では有りません・・・。なにしろ無神論者ですから」
僕は笑いながら続ける。
「しかし、あなたの神は、神の名のもとに人はすべて平等だと、おっしゃったのではなかったですか?僕をのけものにしないでくださいよ、僕が何者かが気になると言うのであればこういうものです」
大きめの銀のメダルを眼前にしめす。
メダルには精緻な宝飾が施され外縁部には、白の国の巡検士として、白の国の王の名の下にすべての特権を許す都行った胸が記載されている。
「私の名はアキ、巡検士として同盟国である風車の国への援軍としてここに同席しています。何か意義があるようでしたらどうぞ」
今度は豪奢な法衣が目を白黒させている。
僕の変な特殊能力・任意翻訳でおそらくはデッラ・ローヴェレには今では聖職者にしか理解できないであろうヘブライ語で聞こえているはずだった。
iPhoneからの投稿
衣装を見にまとった彼は自らを神の使いと名乗った。
「私の名は、デッラ・ローヴェレと申します。ヴァチカンにて枢機卿の職務を得ている祭祀です」
表面上は恭しく、だがその実かなり高圧的な態度で自己紹介をしたこの男・・・
僕知ってるよ~、チェーザレさんの政敵だ。
僕がこの世界に迷い込んで一番にびっくりしたのはここなんだよね。おそらく僕のいた世界で言う所の10世紀からざっくり17世紀くらいまでの著名人が、ごちゃっといっぺんに共存してるの。
だからこそ、僕がタイムスリップ的な何かをしたのでは無くて、異世界に、もしくはパラレルワールドとでも言うような世界にきてるって確認できたわけだけど。
カノッサの屈辱そっくりの事件がつい10年前に起きているのに、もうチェーザレさんの政敵であるデッラ・ローヴェレ枢機卿が存在してるなんて僕のいた世界の歴史ではないもの。
この分なら、マキャベリさんもすでに表舞台に登場しているかもしれない。
あって見たいな~。
でもこうやって、奇妙に人や政治形態は似通ったものというか、そのものといっていいものが現れてきている。
本当は環境が人を、その人たらしめているはずだから、こんなはちゃめちゃなこと起きるわけないんだけれど、僕にも変な特殊能力が備わっているくらいだから何が起きていたっておかしくはない。
例えば、元の世界で言うあの世界宗教は、この世界ではトリニティ教団と呼ばれている。
ローマと思しき場所に教皇庁が有り教皇もいるみたいだ。
どこまでもふざけた世界設定としか言いようがない。
んっと?ぼんやりしてたら、デッラ・ローヴェレ枢機卿に睨まれている。
僕は一般的な日本人のリアクションとして、反射的に愛想笑いを浮かべる。
「何をニヤニヤしているんだ。貴方は一体何者ですかと聞いているのです。ここは風車の国の会議である。貴方は明らかに異民族で有り、おそらく異教徒であろう、部外者は早く出て行って欲しいものだが」
勝ち誇ったように言っている。
「何者とはなんていいようですか!!彼は私の窮地を救ってくれた大恩人、しかも先ほどの戦果の大半は彼のおかげなの、あなたにどうこう言われる筋合いはないわ!!
ミナちゃんが赤毛を逆立てて怒ってる。
すごい迫力でヴァシュタール伯爵は気圧されている。
だけどデッラ・ローヴェレは流石に役者が違うようで、毛ほどにも感じている様子を魅せずに応じた。
「で、その彼は何者なのですか?救ってくれた?いいでしょう、だが所詮異民族で異教徒だ。唯一絶対の主を仰ぎ見ない異教徒です、それとも風の国の王家はトリニティの洗礼を反故にするとおっしゃいますかな?」
「デッラ・ローヴェレ枢機卿、私は確かに異民族では有りますが、異教徒では有りません・・・。なにしろ無神論者ですから」
僕は笑いながら続ける。
「しかし、あなたの神は、神の名のもとに人はすべて平等だと、おっしゃったのではなかったですか?僕をのけものにしないでくださいよ、僕が何者かが気になると言うのであればこういうものです」
大きめの銀のメダルを眼前にしめす。
メダルには精緻な宝飾が施され外縁部には、白の国の巡検士として、白の国の王の名の下にすべての特権を許す都行った胸が記載されている。
「私の名はアキ、巡検士として同盟国である風車の国への援軍としてここに同席しています。何か意義があるようでしたらどうぞ」
今度は豪奢な法衣が目を白黒させている。
僕の変な特殊能力・任意翻訳でおそらくはデッラ・ローヴェレには今では聖職者にしか理解できないであろうヘブライ語で聞こえているはずだった。
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