寿司通よりも寿司好きのほうが好き | 小樽の老舗の寿司屋 おたる政寿司 中村圭助のブログ 

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こんにちは
小樽の寿司屋、おたる政寿司の三代目の中村圭助です。

今回の三連休めちゃ忙しかったな。お店は外人さんも多かったけど、ぼくの前は常連さんばかり、中には常連さんといっても毎年この三連休に来てくれるお客さんもいて、来年の予約もしてくれました(≧∇≦)ウケるけど、こういうの嬉しいな‼︎

寿司通になんてならなくていい

たまにいるんだけど、カウンターに座って、
「コハダ、ヅケ、玉子、穴子、かんぴょうサビ入れて」みたいなお客さんがいます。

いわゆる寿司通ってヤツですな‼︎

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僕の握ったコハダの握り、赤酢のシャリ


嫌いじゃないないけど、僕は好きでもないです。

だってね、ここは北海道っすよ‼︎東京の江戸前寿司を掲げてるお店だったらわかるんだけど、そのネタってほとんど北海道でとれてないし…

伝わってますか⁇

結果的に、中途半端な寿司通の人は北海道の旬の美味しいの食べれてないわけなんです。

光り物だったら、ニシンとかイワシ、今ならサンマもあるし、小樽の今の旬はウニです。

今日は余市でとれた朝どれの甘海老もあったし、トキシラズがバリバリ脂がのっていて、それをヅケにしたら最高にうまかねんっ‼︎

中途半端な寿司通であったがために、この時期の旬のネタを一切食べれなかったんだ

僕は、寿司屋の職人でもあるけど食べる方も通な自信があります。だって、寿司を食べるのが好きだから。毎日でもいいな(≧∇≦)

例えば僕だったら、知らない土地にいったら、カウンターに座って
『小樽で寿司屋をやってます。今日は勉強させて下さい‼︎』という感じで言っちゃうわけです。相手もちょっと警戒するけどね。結果的に美味しいの食べれるでしょ(≧∇≦)

そして、その時のその土地の旬のネタ、僕の好きなネタを合わせながら食べるわけです。

お昼だったら、だいたい5000円くらいです。

前もって調べてるから、一部のお昼で2万円からみたいなお店にはめったに行きません。だいたいのネタの原価を知ってるからね。

コハダ、ヅケ、玉子、穴子、かんぴょう巻、のようなネタは、これを食べたら寿司通‼︎というような感じで本やインターネットにのっている情報なわけで、すごく浅い情報だし、江戸時代の話しですよ。今は寿司もどんどん進化していて、面白いネタ、職人のひと手間、メニューにのっていないもの。そして、板前さんとのやりとり。こういう物を含めて食べることが本当の寿司通なんです。だから、知識として知っていてもいいと思うけど、カウンターに座った時は、その時の旬を食べれるようにあえてその情報は使わないほうがいいと思う。

というわけで僕は中途半端な寿司通はあまり好きじゃないけど、寿司好きは大好きです

そんなことをたまに寿司を握りながら感じます。