小樽の寿司屋、おたる政寿司の三代目の中村圭助です。
今日は月に一度のイベント「正ノ助の日」でした。正ノ助とは僕のおじいちゃんです。生前「安くてうまい寿司をたくさんの人に食べてもらいたい!!」とよく言っていました。その意図を極限にイベント化したのがこの日にです。
握り一貫150円で提供
この日は握り一貫150円で提供しています。大トロもウニもボタンエビも全部ですよ!!しかも、この日はほとんどが地元のお客さんなので、北海道の旬のネタはもちろんのこと本州の旬の魚も置くようにしています。地元の方に珍しがって食べてもらえるような工夫をしています。
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満席のカウンターの様子
若手職人が握る
この日は安いのですが、そのかわり若手職人がカウンターにたって握っています。といっても、技術的にはカウンターに立つレベルまで教育していあるのでお客さんが損することはありません。どの業界もそうですが、先輩が抜けないと下のものは上がることはできません。寿司屋では長い場合10年、普通でも5年はカウンターに立つまで時間がかかります。正ノ助の日は、政寿司で2年以上修行をした若者で、巻物、握りの訓練をうけた若手が積極的にカウンターにたたせてもらっています。実践の場で訓練することで若手に「場」を提供させてもらっています。
安いからと言って手は抜かない
150円の寿司だからと言って、仕事は手を抜きません。握りは一つ一つネタを切りながら仕事をするし、握った寿司もそのまま食べれるように一手間かけて提供しています。そして、普段と同じようにお客さんとの会話を大切にしています。
![image](https://stat.ameba.jp/user_images/20150624/22/rennto12/63/fb/j/t02200147_0480032013346974641.jpg?caw=800)
奥のカウンターの様子
その結果
リピーターのお客さんが8割近く
ほとんどのお客さんがリピーターです。中にはこの日は必ず仕事を休んで食べに来てくれている方もいるくらいです。カウンターの寿司は敷居が高いと思われていいたお客さんもお子さんを連れてきてくれたり、家族でカウンターの寿司を楽しんでくれています。
僕たちは寿司を通して「一か月仕事を頑張ったご褒美、明日からのエネルギーを提供したい」と思っています。今日も多くのお客さんに「いつもありがとう!!」「来月も楽しみにしています!!」「政寿司が小樽にあって私たちは幸せ!!」など本当にありがたい言葉をお客さんにかけてもらっています。僕たちがお客さんに提供したいと思っていることが、お客さんの言葉をとおして自分たちにかえってきていることが実感できます。本当に感謝です!!