サンマが全国に届くのは日本の漁業のすごさです。 | 小樽の老舗の寿司屋 おたる政寿司 中村圭助のブログ 

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こんにちは
小樽の寿司屋、おたる政寿司の三代目の中村圭助です。

そろそろ全国のスーパーや百貨店にも北海道産のサンマが並んでいるのではないのでしょうか?普通に考えても鮮度が落ちるのがの比較的早いといわれている光物が海を越えて全国に鮮度の良いまま流通しているのってすごいことですよね!!

旬だから、この時期はたくさんとれるから、という単純な理由で全国に流通しているわけではありません。ここにも、世界のトップをいく日本の素晴らしい漁業の技術が隠されているのです。

7月8月も道内ではすくなかったけどサンマが流通していました。でも、そんなに鮮度のよい状態ではありませんでした。その理由は、サンマの種類にもよりますが、漁のやり方ですね!!7月8月はの中心になっている漁のやり方は流し網漁です。海流に任せて網を流しながら行うやり方です。

9月にはいってから、大型船もでて本格的にサンマ漁がはじまりました。今時期に行う漁のやり方を棒受け漁といいます。説明はむずかしいのですが、ライトでサンマをおびき寄せ、気づいた時には船の中に入ってしまっているのです。そのためサンマが痛みにくく鮮度の良い状態で獲ることができます。だから、全国に輸送しても鮮度の良い状態がキープできるのです。
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ピカピカのさんまの握り

今年は、カツオ、イカ、サーモンなど安くてうまいといわれていた魚が不漁が続き、値段がどんどんあがってきています。かつて、一番安いといわれていたイワシも今ではキロあたりタイと変わらないくらいの高級魚になっています。サンマが豊漁で、全国に美味しいさんまが届くことを祈っています。