寿司屋の絶対に伝わらないこだわり(帽子編) | 小樽の老舗の寿司屋 おたる政寿司 中村圭助のブログ 

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こんにちは

小樽の寿司屋の三代目の 中村 圭助 です。



寿司職人は、いろんなこだわりをもってます。

寿司の握り方や包丁はもちろんのことですが、

ファッションにもこだわりをもってるんです。


といっても、

寿司屋の衣装といえば、ほぼ100%白衣ですけど・・・・

どこにこだわってるのかというと、



帽子のつくり方です。



僕のこれまでの経験上、

帽子がだらしなかったり、汚れていたり、

形がカッコ悪い板前さんは

あまり腕がよくない印象です。



帽子は、クリーニングから来た時はこんな感じです。
↓ ↓
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この状態から、

帽子の高さを想像して、どの部分から織り込むのかがとても重要です。


そして、こだわりを持っている職人は

帽子のラインを綺麗に見せるために、中に堅い紙をいれたりして工夫しています。

高さ、

前と後ろのバランス

クリーニングから来た時の、のり の付き具合を考慮してかっこいい状態にすることが大切なのです。




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ちなみに、

前掛け、や白衣が汚れるのは当たり前のことなのでノーストレスで交換しますが、

帽子がなんらかのことで汚れたり形がくずれてしまうとかなりショックを受けます。


僕も、自分の子供に

「パパの帽子はいじったらダメだよ!!」

と常日頃からいってます。


帽子と技術の因果関係はありませんが、

僕だったら、そういうところまでこだわりを持っている板前さんの前で寿司を食べたいですね!!