よき友
御 教 歌
人のため 善友になれ 悪友に
なるな本心 ともにうしなふ
人のため善友になっても悪友になってはいけないもの。
人を大事にする心を見失ってしまう故に。
このようにお示しの御教歌です。
「人は善悪の友による」といわれるように、人は付き合う友によって、善くも悪くも感化されるものであり、時には親のしつけより影響が大きいようです。
それほど、人にとって友は大事な存在ですし、大きな影響を及ぼすものだと思います。
同じ影響を及ぼすなら、善い影響を与えられる存在になりたいものです。
では「人のための善友」とはどのような人を指すのでしょうか?
それは「善いことは善いし、悪いことは悪い!」と、はっきり言える人のことです。
ところが、ためになる言葉は
「良薬口に苦し 忠言耳に逆らう」
で、身に堪え聞きづらいものです。
相手からしたら、そんなことを言われるより、優しい言葉を掛けてもらったほうがどんなに良いだろう・・と思うものです。
また、相手のそういう気持ちを感じながら嫌なことを言うより、「良い顔をしていたい」と思い、黙っていた方がその場では円満にいくのでしょうから。
けれども、本当に相手のことを思えば、自分がどう思われるかより、その人のことを思う気持ちを何よりも大事にしたいものです。
時には相手に分かってもらえず辛く苦しい時もありますが、やがて相手がその言葉の真意に気付いたときは、心より感謝される筈です。
それが真の善友だとお示しです。
是非ともためになる言葉を言える人になっていきたいものです。