人のふり見て我がふりを
御 教 歌
ことわざに 人のふり見て わがふりを
なほせといふは よきおしへかな
ことわざに「人のふり見てわがふり直せ」というは、実に善き教えであることを仰せいただいた御教歌です。
「人のふり見てわがふり直せ」という言葉を耳にしますが、他人の行いの善し悪しを見て、これを手本として自分の行いを戒めることです。
また、「人こそ人の鏡」という言葉もあり、他人の言動・行動を自分に充て、悪ければ直し善ければ見習っていく習慣を身につけていくことは大事なことです。
私たちは人として生まれ、人として生活をしているのですから、人らしくありたいものです。
教えに
「人を敬へば人また我を敬ふ。人をかろしむれば人また我をかろしむ。この因果を信ぜよ。」
「人を敬い大事にしていけば、人もまた自分のことを敬い大事にしてくれるようになる。逆に人を軽しめると、人も自分のことを軽しめるようになる。この因果を判っていくことが大事なこと。」
このようにお示しです。
果たして、自分はこの教えが身に付いているのだろうか?
他人の粗は見ても、自分の粗を見ようとしない自分がいないだろうか?
このようなことを振り返りながら、我が身を正していきたいものです。
そのためにも、「人のふりみてわがふり直せ」で、人の善き振る舞いは何処までも見習っていく姿勢は大切なことのように思います。