若い時の苦労
御 教 歌
いまのうちに 学びつとめよ としわかき
折(おり)は二たび あらんものかは
「歳月人を待たず」で、一日に朝は二度とないように、時を逃さず学びつとめていきたいもの。
このように仰せの御教歌です。
ことわざに
「若い時の辛労は買うてもせよ」
「若い時の力こぶ」
とありますように、若いときの難儀・苦労は、将来のために役立つものであるから、苦労していくことの大切さを教えていただいています。
また、学校のことを「学びの園」とか「学舎(まなびや)」とも言うように、物を学び知るところが学校であり、学生時代にはその時にしか学べないことがあると思います。
また年齢に関係なく、機を逸することなく取り組んでいきたいものです。
そのように物を学びつとめていきますと
「学ぶ門に書(ふみ)来る」
とあり、物を学びつとめていく人には、それだけの良識をふまえた人が傍へ寄ってきます。
ですから「物を学びつとめていきたい」と思い立ったその時、行動に移していく習慣を身に付けていきたいものです。
その積み重ねが、その人の人生を豊かにしていくように思います。
そのことをお示しの御教歌です。