真の富たる人
真の富たる人
御指南に
「貧も富も心にありて、世財をむさぼり、たくはえたるを富とはいはず。心餓鬼(がき)なれば富めるにあらず。少欲知足と如来はおしへ給へり。
故に足ることを知りたるは人なり。」
「本当の貧しさ・豊かさも心のなかにあるのであって、貪(むさぼ)り蓄えることを真の富とは言わない。
仏さまは足るを知る、そこに心の富があるし、そういう人をまことの人という。」
このようにあり、本当の富は心の豊かさにあることを知って、日々を過ごしていきたいものです。
更に
「わが苦を忘れて、人を助くるは菩薩なり。故に菩薩ばかり富みたるはなしと楽しみ励むべし。」
「わが事はさしおいてでも人を助けていくのが菩薩であり、菩薩とならさせていただく以上の富はない。」
このような菩薩の心には中々なれませんが、少しでも近づいていけるよう精進していき、本当の富たる人になっていきたいと教えていただいた心境です。