直ちに止める勇気
我好む ことに害ある ことならば
それをやめるを かしことぞいふ
我が好むことで害になるようであれば、直ちに止めることが出来るのは心の賢い人といえる。
このようにお示しの御教歌です。
私たちは、生きていく上でそれぞれの楽しみを持っています。
その楽しみを持つことで、より良い生活に変わっていきます。
また、それが害になるようであれば、直ちに止める勇気も持ち合わせておきたいものです。
御指南に
「仏のみ教へには、たとひ大福長者となるとも迷ひの夢也。何一つとして世の中の金にも色にも酒にも、楽しと思ふは皆苦也。」
「仏さまの教えには、今生においてたとえ大金持ちになろうとも暫しの夢ではないか。お金・色恋・酒など凡夫が楽しいと思うものは返って苦しみの因となる。」
確かに私達は、楽しみなくしては日々の生活もつまらないですし、生きる活力も沸いてきません。
仏さまは、そういう楽しみを捨てよ!と云われたのでなく、「足ることを知りなさい」と云われてます。
ですから、自分の害になることならば直ちに止める勇気を持ち合わせる そのようになっていきたいものです。