相手に求めるよりまず自分から・・・
相手に求めるよりまず自分から・・・
「人を敬へば人また我を敬ふ。人を軽しむれば人また我を軽しむ。」
このような非常に分かりやすい教えがあるのですが、この教えの意味は理解出来る人は多くいても、本気で取り組んで身に付けている人がどれくらいいるのだろうか？
ふと、考えてしまうことがあります。
この教えは、とても単純で誰でも理解出来うる内容ですが、人を本気で敬うことに懸命になっている人より、平気で欺（あざむ）く人の方が多くなってきているのではないでしょうか・・・
自分自身が順風満帆に事が進んでいるときには、良い顔も出来るのですが、イザ自分の立場・状況が悪くなると、態度から一変してしまったり・人を裏切ってまでも自分の地位・名誉を守ろうとすることだって有り得るのではないでしょうか・・・
人というのは、本来「敬いの心」を身に付けているものですし、「敬いの心」がなければ人ではない・・のです。
人を大事にするから・敬うから、人からも大事にされるようになったり・敬われるようになるもので、そこに人間関係においての絆（きずな）が築かれていくのです。
逆に、自分は相手を敬おうとも努力せずして、相手からの敬いだけを求めようとするから、お互いの人間関係においても角が立ったり・ギスギスしたりするものです。
「あなたが・おまえが私のことを大事にしないから・・・」
等といった出来事が起こり得るのです。
相手を責める前に今一度
「自分は相手のことを思いやったり・敬う努力をしてきたのだろうか？」
ここから、自分自身を振り返ってみていくことは大事なことではないでしょうか・・・
相手を振り返らせる工夫より、まずおのれを振り返ることの方が、どれだけ自分自身が人らしく成長していけるのか分かりませんし、そういう人は周囲の人から自（おの）ずと信頼されていくようになるものです。
「人を敬へば人また我を敬ふ。人を軽しむれば人また我を軽しむ。」
この教えを心に刻み込んで、人を敬っていける人間になっていってこそ「人らしい生活」も出来ていき、そこに円満な人間関係も築かれていくのだ・・・ということを自ら感得していくことが、とても大事なことです。
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